リサイクルの嘘:燃やされるプラスチックの真実
目次
- 1: 見かけのリサイクル率に騙されるな
- 2: 分別しても燃やされる現実
- 3: 本当に環境に優しい選択とは
- 4: ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
見かけのリサイクル率に騙されるな
「日本のプラスチックって、けっこうリサイクルされてるんでしょ?」そう思ってる方、多いかもしれません。実際、環境省の統計では、プラスチックのリサイクル率は約85%とされています。「おお、けっこう高いじゃん!」と思ったあなた。ちょっと待ってください。
この数字、実はサーマルリサイクルという焼却処理も含まれているんです。サーマルリサイクルとは、廃プラスチックを燃やして熱エネルギーとして利用する方法。つまり、名前はリサイクルっぽいけど、やってることは“燃やしてる”だけ。
この“燃やす”処理がリサイクルとしてカウントされることで、実際にもう一度プラスチック製品として生まれ変わる再資源化の割合が、数字の中に埋もれてしまっているんです。見かけのリサイクル率に、ちょっと騙されてるかも…?
分別しても燃やされる現実
「じゃあ、せめて分別だけでもちゃんとしよう…」そう思って、家庭で丁寧にプラスチックを分けている方も多いはず。でも実は、その努力が“報われていない”ケースもあるんです。
市町村によっては、分別されたプラスチックが再利用されることなく、焼却施設に直行していることも。特に汚れた容器や複合素材の包装は、リサイクルが難しく、ほとんどが燃やされる運命にあります。
せっかく分けても、結局は焼却処理。この構造が、消費者の「リサイクルしてるつもり」を裏切ってしまい、リサイクルへの信頼を揺るがす原因になっているんです。
本当に環境に優しい選択とは
「分別してるのに燃やされちゃうなら、どうすればいいの?」そんなモヤモヤを感じた方にこそ、知ってほしいのが“そもそも使わない”という選択肢です。
リサイクルには限界があります。だからこそ、リユースやプラスチックフリーの選択を意識することが、これからのスタンダード。例えば、詰め替え可能な容器や紙製パッケージを選ぶだけでも、焼却されるプラスチックを減らすことができます。
「分別すれば安心」という思い込みをちょっと手放して、より根本的な行動に目を向けること。それが、私たち一人ひとりにできる環境に優しい選択なのかもしれません。
ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
さてさて、前半では「リサイクルされてると思ってたプラスチック、実は燃やされてることが多い」って話でしたけど…いや〜、ちょっとショックでしたね。
そうですよね。環境省の統計では、プラスチックのリサイクル率は約85%って言われてるんですが、その中には「サーマルリサイクル」っていう焼却処理も含まれてるんです。
サーマルリサイクルは、廃プラスチックを燃やして熱エネルギーとして利用する方式。技術的には“エネルギー回収”ですが、素材としての再利用ではありません。つまり、実質的には焼却処理です。
なるほど…名前はリサイクルっぽいけど、やってることは“燃やしてる”だけってことか。じゃあ、家庭で分別してるのって意味あるんですか?
それがまた悩ましいところで…。市町村によっては、分別されたプラスチックが再利用されずに焼却施設に直行するケースもあるんです。特に汚れた容器や複合素材の包装は、リサイクルが難しくて、ほとんどが燃やされてしまいます。
技術的にも、プラスチックの種類が多すぎて分別・再加工が困難です。しかも、経済的には焼却の方が安く済む場合も多い。消費者の努力が報われにくい構造になっているのが現状です。
そういえば、分別っていつからこんなに細かくなったんでしたっけ?昔は「燃える・燃えない」くらいだったような…。
1990年代後半からですね。容器包装リサイクル法が施行されて、プラスチックやペットボトルの分別が義務化されました。環境意識の高まりとともに、分別の種類も増えていったんです。
ただし、分別が増えるほど処理の手間も増えます。技術的には、分別されたプラスチックの中でも再資源化できるのはごく一部。残りは焼却、もしくは埋め立てです。
うーん…じゃあ、分けても燃やされるなら、どうすればいいんだろう。
大事なのは、「リサイクルすれば安心」っていう思い込みを手放すことです。リサイクルには限界があるので、そもそもプラスチックの使用量を減らすことが、より根本的な環境対策になります。
例えば、詰め替え可能な容器や紙製パッケージを選ぶことで、焼却されるプラスチックを減らすことができます。リユースやプラスチックフリーの選択は、技術的にも環境負荷を軽減する有効な手段です。
なるほどね〜。「分別してるから大丈夫」じゃなくて、「そもそも使わない」っていう選択が大事なんですね。ちょっとずつでも、できることから始めたいな。
そうですね。消費者の意識が変われば、企業のパッケージ戦略も変わっていきます。小さな選択が、大きな変化につながるかもしれません。
技術だけでは解決できない問題もあります。だからこそ、私たち一人ひとりの行動が、未来の環境を左右するんです。
ということで、今日のまとめは「リサイクルの限界を知って、プラスチックを減らす選択を」。環境に優しい暮らし、ちょっとずつ始めていきましょう!