照明ひとつで売上が変わる?色温度が生む“欲しい”の魔法
目次
- 1: 色温度とは何か?その基本と印象の違い
- 2: 商品演出における色温度の活用例
- 3: 消費者心理と色温度の関係
- 4: ふもとあさとの読むラジオ
色温度とは何か?その基本と印象の違い
「この部屋、なんか落ち着くなぁ…」
「このお店、未来っぽくてカッコいい!」
そんな“空間の雰囲気”を作っているのは、実は光の色味——つまり色温度かもしれません。
色温度とは、光の色味を示す指標で、単位はケルビン(K)。
ざっくり言うと、オレンジっぽい光は低め(約2700K〜3500K)、青白い光は高め(5000K以上)です。
たとえば、暖色系の照明は「ほっこり」「懐かしい」「安心する」などの印象を与えます。
一方、寒色系の照明は「清潔」「シャープ」「未来的」といったイメージに。
この色味の違いが、空間の雰囲気をガラッと変えるんです。
そしてその雰囲気が、私たちの気分や行動——つまり「買いたい!」という気持ちにまで影響することも。
照明って、ただ明るくするだけじゃないんですね。
光の“色”が、空間の“空気”を作っているんです。
商品演出における色温度の活用例
さて、色温度が空間の“空気”を作るという話をしましたが、実際の店舗ではこの光の魔法をどう使っているのでしょう?
たとえば、高級チョコレート店。
店内はほんのり暖かいオレンジ色の照明で包まれていて、まるで“自分へのご褒美”を選んでいるような気分になります。
この暖色系の光が、チョコの艶やかさや贅沢感を引き立てて、購買意欲をそっと後押ししてくれるんです。
一方、家電量販店ではどうでしょう?
最新のスマート家電が並ぶ売り場は、白くてシャープな寒色系の照明が主役。
その光が製品の先進性や機能美を際立たせ、「これ、未来っぽくて欲しい!」という気持ちを刺激します。
面白いのは、同じ商品でも照明の色温度を変えるだけで、まったく違う印象になること。
つまり、光の“色”は、商品の“見え方”を操る演出家でもあるんです。
消費者心理と色温度の関係
商品が魅力的に見える照明の工夫——それだけでも十分すごいですが、実は色温度は、もっと深いところにまで影響を及ぼしています。
それは、私たちの心理です。
人は、居心地のいい空間にいると、自然と気持ちが前向きになり、購買行動にも積極的になる傾向があります。
「なんかここ、好きかも」「つい長居しちゃうな」——そんな感覚が、財布のヒモをゆるめるきっかけになるんです。
実際に、照明の色温度によって「欲しい!」という感情が引き出されることは、心理学の研究でも示されています。
暖色系の光は安心感や親しみを、寒色系の光は信頼感や機能性を強調し、それぞれ異なる“欲しいスイッチ”を押してくれるのです。
つまり、照明設計はただの演出ではなく、売上に直結する戦略的な要素。
光の色をどう使うか——それは、空間づくりの“心理戦”でもあるんですね。
ふもとあさとの読むラジオ
いや〜、照明の話、面白かったですねぇ。光の色ひとつで「欲しい!」って気持ちが動くなんて、ちょっと魔法みたいじゃないですか。
そうなんです。色温度って、ただの明るさじゃなくて、空間の“空気”を作る要素なんですよね。
たとえば、高級チョコレート店では暖色系の照明で贅沢感を演出して、購買意欲を高めているんです。
なるほどねぇ。あの「ちょっと奮発しちゃおうかな」って気分、光に誘われてるのかもしれないんだ。
琳琳ちゃん、家電量販店はどうなの?
家電売り場では寒色系の照明が使われていて、製品の先進性や機能美を強調してるんです。
白くてシャープな光が「未来っぽさ」を演出して、購買につながるんですね。
いや〜、照明って奥が深いなぁ。昔は“明るけりゃいい”と思ってたけど、今や“売れるかどうか”に関わる戦略なんだね。
ロン、君はどう思う?消費者目線で教えてくれるかな?
ワン!了解です、ふもとさん。
たしかに、僕たち消費者は「なんとなく居心地がいい」と感じる空間では、つい財布のヒモがゆるみがちです。
照明の色温度がその“なんとなく”を作っていると考えると、売り場の設計ってすごく心理的ですよね。
おお〜、ロンはやっぱり賢いなぁ。森羅万象に通じてるだけある(笑)
琳琳ちゃん、心理学的にも色温度って効果あるんだよね?
はい。研究でも、照明の色温度によって「欲しい」という感情が引き出されることが示されています。
暖色系は安心感、寒色系は信頼感や機能性を強調するので、それぞれ違った“欲しいスイッチ”を押してくれるんです。
なるほどねぇ。じゃあ、照明ってのは空間の“演出家”であり、“心理戦の仕掛け人”でもあるってことか。
ロン、最後にエンタメ担当として、ひとこと締めてくれる?
ワンワン!
光の色で気持ちが動くなんて、まるでラブレターみたいですね。
「この商品、君にぴったりだよ」って、照明がささやいてるのかも…なんてね!
ははは、うまいこと言うねぇ!
さあ、次は“音”の演出についても掘り下げていきましょうか。琳琳ちゃん、よろしく!