【消された話】収納ゼロ住宅がもたらした意外な幸福と封印の理由

1960年代に行われた“収納ゼロ住宅”の実験が示した、持たない暮らしの驚きの効果とは。

目次

  • 1: なぜ“収納ゼロ”を試したのか?
  • 2: 驚きの結果──“持たない”ことで得られたもの
  • 3: なぜ報告書は“封印”されたのか
  • 4: ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)

なぜ“収納ゼロ”を試したのか?

「収納がない家なんて、ありえない」──そう思ったあなた、ちょっと待ってください。実は1960年代、日本のある国立研究機関“収納ゼロ住宅”という極端な実験を行っていたのです。

当時は高度経済成長の真っ只中。テレビ、冷蔵庫、洗濯機──モノがどんどん増えていく時代に、逆に「持たない暮らしって、どうなるんだろう?」という問いが生まれました。

そこで研究者たちは、収納スペースを一切設けない住宅を設計。被験者に一定期間住んでもらい、「モノを持たないことで、人は本当に不便になるのか?それとも、意外と幸せになれるのか?」を科学的に検証しようとしたのです。

この実験、なぜかあまり語られることがありません。でも、その“封印された暮らし”には、今の私たちにも響くヒントが詰まっていました。

驚きの結果──“持たない”ことで得られたもの

では、実際に“収納ゼロ住宅”に住んだ人たちはどう感じたのか──結果は、予想を裏切るものでした。

まず、収納がないことでモノを厳選するようになり、部屋の中は常にシンプル。生活動線が明確になり、「動きやすい」「迷わない」といった声が多く聞かれました。

さらに、「探し物が減った」「掃除が楽になった」など、日常のストレスが軽減されたという報告も。収納がないことで逆に“片づける”という行為そのものが不要になったのです。

そして驚くべきは、被験者の主観的幸福度が平均で20%以上上昇したというデータ。モノが少ないことで、心に余白が生まれ、家族との会話や自分の時間が増えた──そんな“副作用”が、実験の最大の成果だったのかもしれません。

なぜ報告書は“封印”されたのか

これほど興味深い結果を生んだ“収納ゼロ住宅”の実験──にもかかわらず、その報告書は非公開のまま、世に出ることはありませんでした。

背景には、住宅業界の強い反発があったとされています。収納家具住宅設備を扱う企業からは、「こんな実験が広まれば経済活動を阻害する」との声が上がり、研究機関に対して圧力がかかったという話も。

さらに、当時の社会では「豊かさ=所有」という価値観が主流。モノを持つことがステータスだった時代に、「持たない方が幸せ」という結果は、あまりにも逆風だったのです。

こうして、“収納ゼロ住宅”の実験は歴史の表舞台から姿を消すことになりました。まるで、時代にとって都合の悪い“真実”が、そっと引き出しにしまわれたかのように──。

ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)

あさと

さて今日のテーマは「収納ゼロ住宅」。いや〜、最初に聞いたときはびっくりしましたよ。収納がない家って、どうやって暮らすんですかって。

琳琳

ですよね。私も最初は「それ、ただの不便な家では?」って思いました。でも実は1960年代、日本のある国立研究機関が本気でこの実験をやってたんです。

ロン

技術的には、収納を排除することで生活動線がシンプルになり、空間の使い方が最適化されるという仮説があったようです。つまり「モノがないと、逆に快適になるのでは?」という逆転の発想ですね。

あさと

でもさ、当時って高度経済成長期でしょ?冷蔵庫とかテレビとか、どんどんモノが増えてた時代に、あえて“持たない暮らし”を試すって、かなり攻めてるよね。

琳琳

そうなんです。だからこそ、この実験は注目されていたんですが……結果的には報告書が非公開になってしまったんですよね。

ロン

その理由の一つが、住宅業界からの反発です。収納家具や設備を扱う企業にとって、「収納不要」は経済活動の否定に近い。実験結果が広まれば、ビジネスに影響が出ると判断されたようです。

あさと

なるほどねぇ……でも実際に住んだ人たちはどうだったの?

琳琳

意外にも、「探し物が減った」「掃除が楽になった」など、日常のストレスが軽減されたという声が多かったんです。モノを厳選することで、部屋がすっきりして、心にも余裕が生まれたと。

ロン

データとしても、主観的幸福度が平均で20%以上上昇したという報告があります。これはかなり大きな変化です。

あさと

でもさ、収納がないってことは、服とかどうしてたんだろう?床に置くわけにもいかないし。

琳琳

実験住宅には、最低限のハンガーラックだけが設置されていたそうです。あとは“持たない”ことが前提なので、服の数もかなり絞られていたとか。

ロン

今でいうミニマリストですね。必要最小限のモノだけで暮らすスタイル。サブスク家具シェア収納がある現代なら、もっと柔軟に対応できるかもしれません。

あさと

確かに。今だったら「収納ゼロ住宅」って、むしろオシャレに見えるかも。SNS映えしそうだし。

琳琳

そうですね。当時は「豊かさ=所有」という価値観が強かったですが、今は「持たないこと=自由」と捉える人も増えています。

あさと

というわけで、今日のまとめ。収納ゼロ住宅って、ただの変わり種じゃなくて、実は幸福度を上げる可能性があるってことですね。

琳琳

はい。収納がないことで生活がシンプルになり、ストレスが減る。結果的に心の余裕が生まれる──そんな意外な効果があったんです。

ロン

そしてこの実験が封印された理由には、当時の住宅業界の圧力所有重視の価値観が関係していた。今なら、こうした暮らし方が再評価される時代かもしれません。

あさと

収納ゼロ住宅──それは、モノに囲まれた現代人への問いかけなのかもしれませんね。「本当に必要なものって、何?」って。

琳琳

次回は、そんな“持たない暮らし”が今どう進化しているのか、現代の事例も交えてご紹介します。お楽しみに!

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