【消された話】なぜ初代iPhoneは日本で発売されなかったのか

2007年、世界を席巻した初代iPhoneが“日本だけ”で未発売だった理由とは?

目次

  • 1: 2007年、世界を変えたスマホが“日本だけ”に来なかった
  • 2: “技術的な未対応”は建前?──浮かび上がる利権の影
  • 3: “消された真相”が示す、日本のガラパゴス化の始まり
  • 4: ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)

2007年、世界を変えたスマホが“日本だけ”に来なかった

2007年、Apple初代iPhoneを発表したとき、世界中のガジェット好きがざわつきました。タッチ操作インターネット音楽プレイヤーが1つになったその姿は、まさに“未来の電話”。ところが──日本だけ、なぜかその波に乗れなかったのです。

「え、なんで?」「日本ってテクノロジー先進国じゃなかったの?」と首をかしげた人も多かったはず。Appleの公式な説明は「日本の通信規格に対応していないから」。でも、それだけで納得できる話でしょうか? 実はこの“発売見送り”の裏には、もっと複雑な事情があったのです。

“技術的な未対応”は建前?──浮かび上がる利権の影

実は、「通信規格に対応していない」という説明の裏には、もっと根深いビジネスの壁があったとも言われています。AppleiPhoneの販売にあたり、通信キャリアとの独占契約を求めていました。つまり、「うちのiPhoneを売るなら、他のスマホは扱わないでね」というスタンスです。

ところが当時の日本の大手キャリアは、自社のサービスや仕様に強いこだわりを持っており、Appleの“わがまま”とも取れる条件に首を縦に振りませんでした。メールの仕様着うた絵文字独自アプリ…日本のケータイ文化は独自進化を遂げていたのです。

その結果、交渉は難航。iPhoneは日本市場に“入れなかった”のではなく、“入らなかった”という見方もあるのです。

“消された真相”が示す、日本のガラパゴス化の始まり

iPhoneが日本に来なかったあいだ、国内では“ガラケー”がどんどん進化していました。ワンセグ赤外線通信おサイフケータイ、そして絵文字文化──日本ならではの機能が満載で、世界から見れば“超高機能ケータイ”だったのです。

でもそのころ、世界ではスマートフォンが主流になり始めていました。タッチ操作アプリ中心の設計グローバルな通信仕様…日本のモバイル技術は、気づけば世界標準から外れた存在になっていたのです。

初代iPhoneが日本で発売されなかった背景には、そんな“ガラパゴス化”の兆しがすでに潜んでいたのかもしれません。

ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)

あさと

さて、今日のテーマは「初代iPhone日本で発売されなかった理由」。いや〜、今となっては信じられない話だよね。

琳琳

そうですよね。年にアメリカで登場した初代iPhone、世界中で話題になったのに、日本だけはスルーされていたんです。

ロン

技術的には「日本の通信規格に対応していなかった」という説明がされていましたが、それは表向きの理由にすぎません。

あさと

うんうん。前半では、Appleが当時、通信キャリアとの“独占契約”を求めていたって話が出てきたよね。

琳琳

はい。Appleは「うちのiPhoneを扱うなら、他のスマホは売らないでね」という条件を提示していたんです。でも日本の大手キャリアは、自社のサービスや仕様に強いこだわりがあって、なかなか折り合わなかったんですよ。

ロン

たとえば、当時の日本の携帯電話は「ガラケー」と呼ばれ、ワンセグ赤外線通信おサイフケータイなど、独自の進化を遂げていました。AppleのiPhoneは、そうした日本独自の仕様に合わせる気がなかったんです。

あさと

なるほどねぇ。つまり、技術の問題というより、ビジネスの駆け引き文化の違いが大きかったってことか。

琳琳

その通りです。結果的に、初代iPhoneは日本では発売されず、次のモデル「iPhone 3G」からようやく日本市場に登場することになります。

あさと

でもさ、当時のガラケーって、今思えばすごかったよね。着うたフルとか、赤外線で連絡先交換とか、あれはあれで便利だったなあ。

琳琳

懐かしいですね〜。私も友達と赤外線で写真を送り合ってました(笑)

ロン

技術的には、ガラケーは非常に高機能でした。ただし、それが“世界標準”ではなかった。日本独自の進化、いわゆる“ガラパゴス化”が進んでいたんです。

あさと

ガラパゴス化って、よく聞くけど、つまり「世界から孤立しちゃった」ってこと?

ロン

そうですね。日本の携帯文化は独自性が強すぎて、グローバルな流れから取り残されてしまった。iPhoneが来なかったことは、その象徴的な出来事だったとも言えます。

琳琳

まとめると、初代iPhone日本で発売されなかった理由は、単なる通信規格の問題ではなく、Appleと日本のキャリアのビジネス的な対立、そして日本独自の携帯文化が背景にあったんです。

ロン

その結果、日本のモバイル業界は一時的に世界のスマートフォン潮流から外れ、ガラパゴス化が加速しました。初代iPhone未発売という“消された話”は、実は日本のモバイル史における大きな分岐点だったのです。

あさと

いや〜、今日も勉強になった!「iPhoneが日本で売られなかった理由」って、ただの技術の話じゃなかったんだね。背景には、文化ビジネスのぶつかり合いがあったとは…深い!

琳琳

今や当たり前のように使っているiPhoneですが、その裏にはこんなドラマがあったんですね。

ロン

テクノロジーの進化は、いつも“交渉”と“選択”の連続ですからね。

あさと

というわけで、今回は「なぜ初代iPhoneは日本で発売されなかったのか?」をテーマにお届けしました。次回も、身近なモノの“意外な真実”を掘り下げていきますよ〜!

こちらもおススメ♪

バッグの重さでわかる?性格と不安傾向の意外な関係

バッグが重い理由は性格に関係しているかも。中身から見える心理傾向を探ります。

濃いサングラスは逆効果?UVカットの真実と選び方

濃い色のレンズが紫外線を防ぐとは限りません。UVカット表示の有無が、美容と健康を左右します。

介護ベッドのレンタル、実は“違法スレスレ”だった!?制度の落とし穴

介護保険で借りられるはずの介護ベッド。その裏に潜む制度の盲点とは?

【知らないとマズい】ペットに危険な香りグッズの真実

癒しの香りがペットにとっては毒になることも。香りグッズの選び方に注意。

そのエコバッグ、実は菌の温床?見逃しがちな汚れサインとは

見た目はキレイでも油断禁物。エコバッグに潜む菌と汚れの正体を探ります。