【ほとんどの人が勘違い】紙ストローは本当にエコ?
目次
- 1: 紙ストロー=環境に優しい、は本当?
- 2: 紙ストローの落とし穴:製造と加工の実態
- 3: 本当にエコな選択とは?
- 4: ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
紙ストロー=環境に優しい、は本当?
プラスチックはもうダメ!これからは紙ストローでしょ!
そんな空気の中、紙ストローはあっという間にカフェやファストフード店に広まりました。
見た目もナチュラルで、なんだか“自然に還る”感じがしますよね。
でもちょっと待って。
紙ストローって、本当にエコなんでしょうか?
実はその裏には、あまり知られていない環境負荷が潜んでいるんです。
製造時には大量の水とエネルギーが必要で、接着剤や防水加工のせいでリサイクルも難しい。
使い終わった後も、焼却処分されることが多いんですよ。
「紙=エコ」というイメージだけで選んでいると、思わぬ落とし穴があるかもしれません。
紙ストローの落とし穴:製造と加工の実態
紙だから環境にやさしいと思いきや、作り方を知るとちょっと考え直したくなるかもしれません。
まず、紙ストローは強度を保つために何層にも重ねて作られています。
ペラペラの紙1枚ではすぐにふにゃふにゃになるので、何枚も貼り合わせて筒状にする必要があるんですね。
さらに問題なのが防水性。
水に弱い紙を飲み物に使うには、表面にプラスチック系のコーティングを施すこともあります。
これがリサイクルを難しくし、焼却処分の原因にも。
そして驚くべきことに、こうした工程のせいで製造時のCO₂排出量がプラスチックストローより高くなるというデータもあるんです。
「紙=エコ」は、どうやら一枚岩ではなさそうです。
本当にエコな選択とは?
紙かプラスチックか――その二択にこだわるよりも、もっと根本的な見直しが必要かもしれません。
最近では、ステンレスやシリコンなどの再利用可能なストローが注目を集めています。
洗って何度も使えるので、使い捨てのゴミを出さずに済みますし、長期的にはコストも抑えられるんです。
そもそも、私たちの生活に根付いた「使い捨て文化」そのものが、環境負荷の大きな原因。
ストローに限らず、便利さを優先するあまり、資源を無駄にしている場面は意外と多いんですよね。
そして何より大切なのは、「エコっぽさ」ではなく、実際の環境負荷を知ること。
見た目やイメージだけで選ぶのではなく、製造から廃棄までのライフサイクルを考えることが、持続可能な選択につながります。
ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
さて今日のテーマは「紙ストローは本当にエコなのか?」って話でしたけど、いや〜、正直ちょっとショックでしたよ。紙って聞くと、なんとなく自然に優しいって思っちゃうじゃないですか。
そうですよね。実際、プラスチック廃止の流れで紙ストローが一気に広まったのも、「環境に良さそう」っていうイメージが大きかったと思います。
しかし、製造工程を見てみると、紙ストローは何層にも重ねて強度を出す必要があり、さらに防水加工にプラスチック系のコーティングを使うこともあります。結果として、製造時のCO₂排出量がプラスチックより高くなるケースもあるのです。
えっ、紙のほうがCO₂多いって…それ、完全に逆のイメージでしたよ。じゃあ、紙ストローってリサイクルも難しいんですか?
はい。防水加工のせいで分別が難しくて、結局焼却処分されることが多いんです。見た目はエコっぽいけど、実際の環境負荷は意外と高いんですよね。
うーん、なんか「エコっぽさ」に騙されてた感じがしますね。じゃあ、どうすれば本当に環境に優しい選択ができるんでしょう?
最近注目されているのは、ステンレスやシリコン製の再利用可能なストローです。洗って何度も使えるので、使い捨て文化からの脱却につながります。
それに、そもそもストローを使わないという選択肢もありますよね。ペットボトルや直飲みできる容器も増えてますし。
確かに。便利さに慣れすぎて、必要ないのに使ってることってありますよね。…あ、そういえば昔、麦ストローってありましたよね?あれってどうなんですか?
ありますよ!麦や竹で作られた自然素材のストローは、土に還るし、見た目もおしゃれで人気です。イベントやカフェで使われることも増えてますよ。
ただし、耐久性やコストの面では課題もあります。大量生産には向かないので、用途や場面に応じて選ぶのがベストです。
なるほどねぇ。じゃあ結局、「紙かプラスチックか」っていう話じゃなくて、もっと広い視点で考えないといけないってことですね。
その通りです。大事なのはライフサイクル全体で環境負荷を見極めること。見た目やイメージだけで選ぶのではなく、製造から廃棄までを考えることが、持続可能な選択につながります。
つまり、紙ストロー=エコという単純な図式ではなく、再利用可能な素材や使い捨て文化の見直しが、これからのエコの本質です。
いや〜、今日も勉強になりました!「紙ストローは本当にエコ?」っていう素朴な疑問から、こんなに深い話になるとは。皆さんもぜひ、次にストローを選ぶときはちょっとだけ立ち止まって考えてみてくださいね。