そのマーク、信じていいの?リサイクルの“嘘”と本当
目次
- 1: 見慣れた三角マークの正体
- 2: 番号でわかる“処理されにくい”素材
- 3: “エコ”を選ぶために知っておきたいこと
- 4: ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
見慣れた三角マークの正体
「このマーク、見たことあるよね?スーパーやコンビニでよく見かける、三角形のぐるっとしたやつ。なんとなく環境にやさしいってイメージ、あるでしょ?」
「うん、リサイクルされる素材ってことじゃないの?」
「…実はそれ、ちょっと危ない思い込みかも。」
この三角マーク、正式には「プラ識別表示」といって、リサイクルされるかどうかを示すものではありません。あくまで「この容器はプラスチック製ですよ」と素材の種類を識別するための記号なんです。
つまり、マークが付いていても、必ずしもリサイクルされるわけではない。分別されずに燃やされたり、埋め立てられたりするケースも少なくないんです。
「えっ…じゃあ、あのマークを見て“エコな商品だ!”って思ってたの、勘違いだったの?」
「そう。“リサイクルされる”と“リサイクルできる”は、ぜんぜん違うんだよ。」
番号でわかる“処理されにくい”素材
「じゃあさ、あの三角マークの中にある数字って、何の意味があるの?」
「それがね、プラスチックの種類を示してるんだよ。たとえば『1』はPET、ペットボトルに使われる素材。『6』はPS、発泡スチロールなんかに使われるやつ。」
「へえ〜、数字で素材がわかるんだ!」
でもここからが本題。実はこの数字、ただの識別じゃなくて、リサイクルの運命を左右する重要な手がかりなんです。
中でも要注意なのが『3(PVC)』と『7(その他)』。これらは処理が難しくて、ほとんどがリサイクルされずに焼却や埋立てされる傾向があります。
「えっ、同じマークでも、数字によって環境への負担が違うの?」
「そう。つまり、“リサイクルマークがある=安心”じゃなくて、“数字次第”でその意味が大きく変わるってことなんだ。」
“エコ”を選ぶために知っておきたいこと
「なるほど、数字で素材の違いがわかるってことは…買うときにも気をつけたほうがいいってこと?」
「その通り。リサイクルマークが付いてるから安心、って思うのはちょっと早い。素材の種類や処理のしやすさまで意識するのが、本当の“エコ選び”なんだ。」
たとえば、ペットボトルに使われる『1(PET)』は比較的リサイクルしやすい素材。一方で『3(PVC)』や『7(その他)』は処理が難しく、環境負荷も大きくなりがち。
「じゃあ、買い物するときにPET素材を選ぶようにすれば、ちょっとは地球にやさしくできるってこと?」
「そう。“環境意識”って、まず知ることから始まるんだよ。マークの意味を理解することで、見た目の印象に惑わされずに本当にエコな選択ができるようになるんだ。」
ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
さて、今日のテーマは「リサイクルマークの“嘘”」。いや〜、びっくりしましたよ。あの三角マーク、てっきり「これはリサイクルされますよ」って意味だと思ってました。
そうですよね。多くの人がそう思い込んでるんです。でも実際は「この容器はプラスチック製です」っていう素材識別の記号なんです。
技術的には「プラ識別表示」と呼ばれます。リサイクルされるかどうかは別問題。回収ルートや処理施設の対応次第で、焼却や埋立てになるケースも多いですね。
しかも、マークの中の数字がリサイクルの運命を左右するって話も衝撃でした。『1』はPETでリサイクルしやすいけど、『3(PVC)』や『7(その他)』はほぼ廃棄って…。
はい。数字によって環境負荷が大きく変わるんです。だから、マークがあるから安心ってわけじゃないんですよね。
でもさ、こういう話って、知れば知るほど「じゃあ何を信じればいいの?」って不安になるよね。エコなつもりが、実はそうでもなかったって…。
わかります。私も昔、エコバッグを何枚も持ってて「環境にいいことしてる!」って思ってたんですけど、使わずに溜め込んでたら意味ないなって気づいて…。
エコバッグの製造にもエネルギーがかかりますからね。使い続けて初めて効果が出る。つまり、“使い方”と“選び方”の両方が大事なんです。
なるほどねぇ。じゃあ、見た目の「エコっぽさ」に惑わされずに、ちゃんと中身を見ないとダメってことか。
そうです。たとえば「環境にやさしい素材使用」って書いてあっても、具体的に何がどうやさしいのか、ちゃんと確認するクセをつけたいですね。
じゃあ最後に、今日のまとめをお願いできますか?
はい。まず、リサイクルマークは「リサイクルされる保証」ではなく、「素材の種類を示す記号」です。そして、マークの中の数字によって、リサイクルのしやすさや環境負荷が大きく変わります。
技術的には『1(PET)』などは再資源化しやすく、『3(PVC)』『7(その他)』は処理困難。つまり、プラスチック素材の選び方が、エコかどうかを左右するんです。
買い物のときは、リサイクルしやすい素材を選ぶ意識を持つこと。そして、表示に惑わされず、本当にエコな選び方をするためには、まず知ることが大切です。
うん、今日の話を聞いて「へえ〜!」って思った人、多いんじゃないかな。私もこれからは、マークの数字までちゃんと見るようにします!
それが、未来の地球への小さな一歩ですね。
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