【業界の闇】オイル交換“早すぎ”問題──それ、本当に必要?
目次
- 1: 「3,000km交換」は誰が決めた?
- 2: 現代エンジンの“本当の耐久性”
- 3: “儲けの常套句”に惑わされないために
- 4: ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
「3,000km交換」は誰が決めた?
「そろそろオイル交換ですね、3,000km走ってますから」──整備工場やカーショップでよく聞くこのセリフ、実は“なんとなく”の常識かもしれません。
というのも、この「3,000km交換推奨」、明確な根拠があるわけではないんです。もともとは旧式エンジンや、砂漠を走るような過酷な条件を前提にした目安。現代の車、しかも日本の一般的な使い方には、正直ちょっと“過保護”すぎるかも。
しかも一部では、「早めに交換させたほうが、定期的に来店してくれるし、売上にもなる」という“業界の都合”が背景にあるという声も。
つまり、私たちが信じていた「3,000kmルール」、実は“誰かの利益”でできていた可能性もあるんです──。
現代エンジンの“本当の耐久性”
さて、「昔の常識」が通用しないなら、今の車はどうなのか──。
実は、最近のエンジンってかなり“タフ”なんです。高精度な加工技術や高温耐性の向上によって、オイルの劣化スピードもぐっと遅くなっています。
メーカーの取扱説明書を見てみると、推奨される交換距離は1万km以上が当たり前。中には2万km超を想定している欧州車もあるほど。つまり、「3,000kmで交換」は、現代の車にはちょっと“時代遅れ”かもしれません。
しかも、必要以上に交換すれば廃油処理が増えて環境負荷にもつながるし、当然コストもかさみます。
「安心のために早めに交換」──それが逆に、財布にも地球にもやさしくない選択になっている可能性、あるんです。
“儲けの常套句”に惑わされないために
「オイル交換、そろそろですね」──その一言に、なんとなく従ってしまっていませんか?
でもちょっと待って。まずは自分の車種のメーカー推奨値を確認する習慣、持っておきたいところです。取扱説明書や公式サイトには、ちゃんと目安が書かれています。
さらに、交換タイミングは走行環境や使用頻度によっても変わります。街乗り中心なのか、高速道路をよく使うのか、短距離ばかりなのか──一律の「○kmで交換」は、むしろ危険な判断かもしれません。
そして忘れてはいけないのが、「早め交換」を勧める背景にある利益構造。定期的な来店、部品代、工賃──それらが積み重なれば、業界にとっては“ありがたい”話。でも、私たちユーザーにとってはどうでしょう?
必要な情報を見極めて、冷静に判断する力が、今こそ求められているのかもしれません。
ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
さて今日のテーマは「オイル交換、早すぎ問題」。いや〜、車って定期的にメンテナンスしなきゃって思うけど、言われるがままに「3,000km走ったから交換ですね」って言われると、ちょっとモヤっとするよね。
そうなんですよね。前半では、その「3,000km交換ルール」が実は昔のエンジンや過酷な走行条件を前提にした、ちょっと古い基準だったって話をしました。
技術的にも、現代のエンジンは高精度化されていて、オイルの劣化スピードはかなり遅くなっています。メーカーによっては1万km、2万kmまで交換不要とする車種もあります。
