【公にはされない】ハイブランドの“原価率”が低すぎる理由とは
目次
- 1: なぜあのブランドのアクセが10万円もするのか?
- 2: “高くても売れる”を支えるイメージ戦略
- 3: 知っておきたい“価格の裏側”との付き合い方
- 4: ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
なぜあのブランドのアクセが10万円もするのか?
「えっ、これで10万円!?」──ハイブランドのアクセサリーやコスメを手に取ったとき、そんな驚きを感じたことはありませんか?実は、1点数万円〜数十万円するのは珍しくなく、むしろ“普通”とされる世界。でもその裏には、ちょっと意外な事実が隠れています。
実際の原価は、販売価格の10〜20%程度とされていて、素材や製造にかかるコストは驚くほど低いんです。つまり、10万円のアクセでも、作るのにかかるお金は1〜2万円ほど──「え、そんなもん!?」と思った方、正解です。
じゃあ残りの8万円はどこへ?それが“見えないコスト”の正体。ブランド価値を守るための広告費、ラグジュアリーな店舗の維持費、接客スタッフの人件費など、私たちが直接目にしない部分にしっかり使われているんです。つまり、私たちが買っているのは“物”だけじゃなく、“物語”や“体験”そのものなんですね。
“高くても売れる”を支えるイメージ戦略
じゃあ、どうしてそんな価格でも売れるのか?──その秘密は、ブランドが仕掛ける“イメージ戦略”にあります。
ハイブランドは、広告塔として世界的なセレブを起用したり、限られた人しか参加できないイベントを開催したり、SNSで“憧れのライフスタイル”を演出したりと、徹底的にマーケティングに力を入れています。ただのアクセサリーが「夢の象徴」に変わる瞬間です。
さらに、商品の希少性やストーリー性を巧みに強調することで、「これは特別なものだ」と感じさせる仕掛けが満載。限定品、職人技、歴史的背景──こうした“語れる要素”が、価格以上の価値を生み出しているんです。
そして私たち消費者は、「高い=良いもの」という無意識のバイアスに引っ張られがち。実際の品質や原価よりも、“高いからこそ欲しくなる”という心理が働いてしまうんですね。気づかぬうちに、ブランドの魔法にかかっているのかもしれません。
知っておきたい“価格の裏側”との付き合い方
ここまで読んで、「じゃあ高い商品って全部ぼったくりなの?」と思った方──ちょっと待ってください。それは早とちりかもしれません。
確かに原価と価格のギャップは大きい。でも、ブランドが提供するのは“物”だけじゃなく、“世界観”や“体験”そのもの。それに価値を感じている人が多いのも事実です。憧れのブランドを身につけることで、自分に自信が持てたり、気分が上がったり──それって、数字では測れない価値ですよね。
とはいえ、同じ成分や素材であれば、プチプラ商品でも十分な品質を持つこともあります。見た目や機能だけでなく、「自分にとって本当に必要か?」という視点を持つことが大切。
つまり、“高いから良い”でも、“安いからダメ”でもない。自分にとっての“価値”を見極めて、納得のいく買い物をする──それが、賢い消費者への第一歩です。
ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
さてさて、今日のテーマは「ハイブランドの原価率が低すぎる理由」。いや〜、前回の話、衝撃でしたよ。10万円のアクセサリーが、実は原価1〜2万円って……。
そうなんです。販売価格の10〜20%程度が原価っていうのは、業界では“あるある”なんですよね。残りは広告費や店舗維持費、ブランド価値への投資など、いわゆる“見えないコスト”です。
技術的に言えば、価格は単なる製造コストの反映ではなく、ブランドが構築した“価値の総合演出”です。希少性、ストーリー、体験──それらが価格に上乗せされる構造ですね。
なるほどねぇ。でも、消費者としては「高い=良いもの」って思いがちじゃない?それって、ブランド側の戦略に乗せられてるってこと?
まさにその通りです。ハイブランドは、セレブを広告塔にしたり、限定イベントを開いたり、SNSで憧れのライフスタイルを演出したりして、“高くても欲しくなる”仕掛けを作ってるんです。
心理学的には「価格バイアス」と呼ばれる現象ですね。高価格なものほど品質が高いと感じてしまう傾向がある。実際には、同じ素材でもプチプラ商品で十分な品質を持つこともあります。
あのね、昔ちょっと背伸びして某ハイブランドの財布を買ったんですよ。見た目は最高だったけど、使いづらくて結局タンスの奥に……。
それ、あるあるですね(笑)。“憧れ”で買ったけど、“実用性”が伴わなかったパターン。
ブランド品は“所有満足度”は高いですが、“使用満足度”は個人差があります。機能性やライフスタイルとの相性も重要です。
結局、値段じゃなくて“自分に合ってるか”が大事なんだよね。
今日のまとめです。ハイブランドの原価率は低くても、それを“ぼったくり”と決めつけるのは早計。ブランドが提供するのは、物だけでなく“世界観”や“体験”です。
ただし、同じ成分や素材であれば、プチプラ商品でも十分な品質を持つことがあります。価格の裏側を知ることで、より合理的な選択が可能になります。
つまり、消費者として大事なのは「自分にとっての価値」を見極めること。高いから良い、安いからダメ──じゃなくて、“納得できる買い物”ができるかどうか。
そうですね。ハイブランドの価格の裏側を知ることで、私たちはもっと賢く、もっと自由に選べるようになるんです。
情報は力です。価格の構造を理解することは、消費者としての第一歩です。
というわけで、今日の「読むラジオ」はここまで。次回は「ブランド品の“中古市場”ってどうなってる?」をテーマにお届けします。お楽しみに!