“無添加”の罠:表示は合法、でも中身はグレー
目次
- 1: 無添加って本当に“無”なの?
- 2: “無添加”商品の裏側
- 3: 見抜くためのチェックポイント
- 4: ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
無添加って本当に“無”なの?
「無添加」と聞くと、なんだか“まっさら”で“自然”なイメージ、ありませんか?
多くの人が「添加物ゼロ!」と思いがちですが、実はそうとは限らないんです。
食品表示法では、「特定の添加物を使っていない」だけで「無添加」と表示することが可能。
つまり、保存料は使ってないけど香料は入ってる、みたいなケースでも「無添加」と名乗れるんです。
さらにややこしいのが、“別名”や“代替成分”の存在。
見慣れないカタカナや、聞き慣れた天然素材っぽい名前で、実は添加物だった…なんてことも。
「無添加=完全に無添加」ではない。
このズレこそが、消費者の“誤解”を生むグレーゾーンなのです。
“無添加”商品の裏側
前の段落で、「無添加=完全無添加ではない」という話をしましたが、実際の商品を見てみると、その“ズレ”がもっとリアルに感じられます。
例えば、あるベビーフードには「保存料無添加」と大きく表示されています。
でも原材料欄をよく見ると、pH調整剤や酸化防止剤がしっかり含まれているんです。
これらの成分は、食品の保存性を高めるために使われるもの。
でも、表示義務がない場合や「保存料ではない」という扱いになることで、「無添加」として堂々と売られてしまう。
つまり、消費者が「赤ちゃんに安心」と思って選んだ商品が、実はグレーゾーンにある可能性もあるんです。
「無添加」の表示だけを信じるのは、ちょっと危ういかもしれません。
見抜くためのチェックポイント
「無添加」と書かれているだけで安心するのは、ちょっと危険かもしれません。
でも、ちょっとしたコツを知っていれば、グレーな商品を見抜くこともできます。
まずは原材料欄をしっかり確認。
「無添加」と書かれていても、見慣れない化学名が並んでいたら要注意。
それらが表示義務のない添加物である可能性もあります。
また、「○○無添加」という表記にも注目。
「保存料無添加」「着色料無添加」など、部分的に限定されている場合は、他の添加物が使われている可能性が高いです。
そして最後に、表示だけで判断せず、メーカーの公式サイトや第三者のレビューも参考にするのが安心。
「無添加」の言葉に惑わされず、ちょっとだけ“裏側”をのぞいてみる意識が大切です。
ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
さてさて、前半では「無添加って本当に“無”なの?」っていう話から始まって、実は“完全無添加”じゃないケースが多いってこと、けっこう衝撃でしたね。
はい。特定の添加物だけ使っていない場合でも「無添加」と表示できるっていう、食品表示のルールがポイントでした。
技術的には、保存料を使わずにpH調整剤や酸化防止剤で同じ効果を得ることも可能です。
表示義務がない成分なら、パッケージには載らないこともあります。
それって、消費者からしたら“見えない添加物”ってことだよね。なんか、ちょっとズルい気もするなあ。
そうですね。特に「保存料無添加」って書いてあると、全部無添加だと思ってしまう方も多いです。
でも実際には、他の添加物が使われていることもあるんです。
表示の仕方が部分的であることに気づけるかどうかが、見抜くポイントですね。
そういえば、無添加って聞くと“味が薄い”とか“優しい味”ってイメージあるけど、あれって本当なの?
あ、それよく言われますね。でも実際は、無添加でもしっかり味付けされてる商品もありますよ。
逆に、添加物で味を補ってる商品もあるので、味の濃さ=添加物の有無とは限りません。
味覚は主観的ですが、添加物によって“うま味”や“香り”を強調することは可能です。
だから、無添加でも“物足りない”と感じる人もいれば、“自然で美味しい”と感じる人もいます。
なるほどね〜。じゃあ「無添加=味が薄い」っていうのも、思い込みかもしれないんだ。
そうですね。パッケージの印象だけじゃなく、実際に食べてみるのも大事です。
じゃあ結局、私たちはどうやって“本当に安心できる商品”を選べばいいの?
まずは原材料欄をしっかり見ることですね。
見慣れない化学名が並んでいたら、ちょっと立ち止まって調べてみるのもおすすめです。
そして「○○無添加」という表示には注意。
保存料だけ無添加でも、他の添加物が使われている可能性があります。
さらに、メーカーの公式サイトや第三者のレビューも参考にすると安心です。
表示だけで判断せず、情報を多角的に見ることが大切です。
なるほど〜。つまり「無添加」って言葉だけを信じるんじゃなくて、食品表示の“裏側”をちょっとだけのぞいてみる意識が必要なんだね。
その通りです。表示は合法でも、内容はグレーゾーン。
だからこそ、消費者の“見る力”が問われる時代です。
無添加という言葉に惑わされず、原材料や表示の仕組みを知ることで、より安全で納得できる選択ができるようになります。
今日の話、すごく勉強になったな〜。次にスーパーで買い物するとき、ちょっとだけ“裏”を見てみようっと!