筋肉囚人が生んだ最強の自重トレ──軍隊が極秘採用した理由とは

器具を奪われた囚人たちが生み出した自重トレが、なぜ軍隊に極秘採用されたのか。その歴史と合理性を読み解く。

目次

  • 1: 1. 鉄アレイ禁止から始まった“異常な筋トレ文化”
  • 2: 2. 囚人式トレが軍隊に“極秘採用”された理由
  • 3: 3. 現代トレーニーが知らない“自重トレのルーツ”
  • 4: ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)

1. 鉄アレイ禁止から始まった“異常な筋トレ文化”

19世紀の欧州の刑務所では、いまでは考えられない「筋力強化の禁止」というルールが存在していました。囚人が力をつけると暴動脱走につながる──そんな理由から、鉄アレイダンベルのような器具はすべて没収。結果として、囚人たちは「鍛えたくても鍛えられない」という奇妙な環境に置かれることになったのです。

しかし、人間の適応力は侮れません。器具を奪われた囚人たちは、にもたれ、に手をつき、ただ自分の体重だけを使って、次々と新しいトレーニングを編み出していきました。腕立て伏せを極端にゆっくり行う者、壁を使って負荷を調整する者、狭い独房の中で脚を上げ下げし続ける者──限られた空間が、逆に「創造の温床」になっていったのです。

やがてその動きは、看守軍関係者の目にも留まるようになります。「器具なしでここまで鍛えられるのか?」という驚きとともに、囚人たちの工夫は「体系化された自重トレーニング」として研究され始めました。後に軍隊が採用することになる「最強の自重トレ」は、実はこの「鉄アレイ禁止」という皮肉なルールから生まれた文化だったのです。

2. 囚人式トレが軍隊に“極秘採用”された理由

囚人たちが独房の中で編み出した自重トレーニングは、やがて異常な効率性で知られるようになりました。器具が不要で、短時間でも全身を追い込めて、さらに負荷調整が容易という特徴は、実は軍隊が長年求めていた条件そのものだったのです。

軍の訓練現場では、天候や地形、装備の有無に左右されず、どこでも同じ強度で鍛えられるメニューが必要とされます。遠征地の荒野でも、船上でも、基地の片隅でも、兵士全員が同じ動きをこなせることが重要でした。そこで注目されたのが、囚人式トレの環境に依存しない万能性でした。

さらにこのトレーニングは、筋力だけでなく体幹持久力精神的耐性までまとめて鍛えられるという利点があります。軍事機関にとっては、まさに一石四鳥の理想的なプログラムでした。こうして囚人式トレは、正式な訓練メニューとして密かに採用されていきます。

ただし、その採用は長らく公表されませんでした。理由は単純で、兵士の強化法を外部に知られたくなかったからです。敵国に同じメソッドを使われれば優位性が薄れる──そのため囚人式トレは、軍事機密扱いのフィットネスとしてひっそりと受け継がれていくことになったのです。

3. 現代トレーニーが知らない“自重トレのルーツ”

いまや当たり前のように行われているスクワットディップスプランク──これらの基礎トレーニングには、実は囚人式トレの影響が色濃く残っているという指摘があります。器具を使わず、体の角度や動作のスピードだけで負荷を調整する発想は、まさに独房で生まれた工夫そのものです。

近年、フィットネス界ではプリズナートレーニングという言葉が再び注目を集めています。器具に頼らず、身体操作だけで強さを引き出すメソッドは、ジムに通えない人やミニマリスト志向のトレーニーから支持され、専門書や動画でも取り上げられるようになりました。かつて軍が極秘で採用していたメソッドが、現代では合理的なトレーニングとして再評価されているのです。

そしてこの歴史を知ると、現代のトレーニーにも学べるポイントが見えてきます。例えば、動作をゆっくり行うだけで負荷が跳ね上がるスロー動作、狭いスペースでもできる角度調整、体幹を中心に全身を連動させる統合的な動きなど、どれも最新のトレ理論と矛盾せず、むしろ先取りしていたと言えます。

つまり、私たちが日常的に行っている自重トレの多くは、意外にも囚人たちの知恵がルーツになっています。歴史をたどると、筋トレの世界は思った以上にドラマチックなのです。

ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)

あさと

さて、ここまで囚人式トレーニングの歴史を見てきましたが……いやあ、思った以上にドラマチックでしたね。琳琳さん、まずは軽く振り返ってもらえますか。

琳琳

はい。世紀の刑務所で器具が没収された結果、囚人たちが、自分の体重だけで工夫して生み出したのが“囚人式トレ”。その合理性が軍隊に評価され、どこでも同じ負荷で鍛えられるという理由から、正式な訓練メニューに組み込まれた──という流れでしたね。

ロン

技術的に言えば、器具を使わないトレーニングは環境依存性が低いという点で非常に優秀だ。軍事行動は常に不確実性が伴う。だからこそ、どこでも再現できるメニューは価値が高い。

あさと

なるほどねえ。器具がないからこそ生まれた知恵が、結果的に軍隊のニーズと一致したわけだ。皮肉というか、歴史の面白さというか。

あさと

ところでロン、君はロボット犬だけど、筋トレってするの?

ロン

私は筋肉ではなくアクチュエーターで動いているので、いわゆる筋トレは不要だ。しかし“負荷をかけて性能を上げる”という概念は似ている。例えば、階段の昇降データを学習すると、より効率的に動けるようになる。

琳琳

それ、ちょっと囚人式トレに似てません? 限られた環境で工夫して強くなるっていう。

ロン

確かに。私も狭い廊下での旋回練習を繰り返していた時期がある。あれは“独房トレ”と呼べるかもしれない。

あさと

いやいや、ロボット犬の独房トレは聞いたことないよ(笑)。でも、そう考えると“制限があるからこそ強くなる”って普遍的なテーマなのかもしれないね。

琳琳

では最後に、今日のポイントを整理しますね。囚人式トレーニングは、器具が禁止された環境で生まれた究極の自重トレ。スクワットやプランクなど、現代の基本トレーニングの原型がすでに存在していました。そして、その合理性──器具不要・短時間・高強度・全身強化──が軍隊に評価され、長く極秘採用されていたんです。

ロン

現代のトレーニーにとっても学べる点は多い。スロー動作角度調整、体幹中心の統合的な動き。これらは最新のフィットネス理論とも一致している。つまり、囚人式トレは“古くて新しい”トレーニングだ。

あさと

まとめると──“最強の自重トレ”のルーツは、鉄アレイを奪われた囚人たちの知恵。そしてそのメソッドは軍隊が密かに採用し、現代のフィットネスにも受け継がれている。いやあ、筋トレの歴史って本当に奥深いね。

琳琳

今日の話をきっかけに、自重トレの見方が少し変わるかもしれませんね。

ロン

環境が制限されても、工夫次第で強くなれる。それは人間にもロボットにも共通する真理だ。

あさと

というわけで、今回は筋肉囚人が生んだ最強の自重トレをお届けしました。次回もお楽しみに。

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