【無添加の罠】“安心”のはずが…洗剤表示の裏側を読み解く

「無添加=安全」と思い込んでいませんか?洗剤表示の裏側には意外な落とし穴が潜んでいます。

目次

  • 1: “無添加”って何が“無い”の?
  • 2: 成分表示の“見えない部分”
  • 3: 家庭でできる“見極め術”
  • 4: ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)

“無添加”って何が“無い”の?

無添加って、なんか体に良さそう…」そんなイメージ、ありますよね?でも実は、“無添加”の意味って、けっこう曖昧なんです。

まず驚きなのが、「無添加」という言葉には、法律上の定義がないこと。つまり、メーカーごとに“何を入れてないか”の基準がバラバラなんです。

たとえば「香料無添加」と書かれている洗剤。これは“香料”だけを入れてないという意味で、他の成分――界面活性剤防腐剤など――は普通に入っていることも。

でもパッケージには「無添加」の文字がドーン!と目立つ。これ、消費者が「全部ナチュラルなんだ!」と誤解しやすいんですよね。

実際には“部分的な無添加”なのに、“完全に安心”と思わせる。これが、ちょっとしたマーケティングの魔法


“無添加”って、全部ナチュラルって意味じゃなかったの…!

成分表示の“見えない部分”

さて、「無添加」の表示が部分的なものだとわかったところで、次に気になるのは…パッケージ裏の成分表。あれを見れば、全部の成分がわかると思っていませんか?

実は、洗剤の成分表示には“ルールの穴”があるんです。法律上、表示が義務づけられているのは主要成分だけ。つまり、洗浄力に関わる中心的な成分を載せればOK。

それ以外の補助的な添加物微量成分は、なんと企業秘密として非公開でも問題なし。

たとえば、香料や防腐剤、安定剤などが入っていても、それが“主要”でなければ表示されないことも。つまり、パッケージに「無添加」と書かれていても、実際には複数の化学物質が含まれている可能性があるんです。

消費者が見て安心する“成分表”にも、実は見えない部分がある。これもまた、ちょっとした“安心演出”のテクニックなんですね。


見えてる成分だけが、すべてじゃない…!

家庭でできる“見極め術”

ここまで読んで、「じゃあ何を信じればいいの…?」と不安になった方もいるかもしれません。でも大丈夫。ちょっとした“見極めポイント”を知っておくだけで、安心して洗剤を選べるようになります。

まず大事なのは、「何が無添加なのか」を具体的に確認すること。「香料無添加」「着色料無添加」など、どの成分が除かれているのかをしっかりチェックしましょう。“無添加”の文字だけで判断するのは、ちょっと危険です。

次に頼りになるのが、第三者機関の認証マーク。たとえば「エコマーク」や「NPO認証」など、公的・中立的な立場で審査された製品には、一定の安心感があります。

そして、肌トラブルやアレルギーが気になる方には、「成分数が少ないシンプル処方」の製品がおすすめ。成分が少ないほど、肌への刺激も抑えられる傾向があります。

表示に惑わされず、自分の生活スタイルや体質に合った洗剤を選ぶ。それが、ほんとうの“安心”につながるんです。


“無添加”より、“自分に合う”が正義かも!

ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)

あさと

さてさて、今日のテーマは「無添加の罠」。いや〜、聞けば聞くほど“無添加”って言葉、思ってたよりずっと曖昧なんですね。

琳琳

そうなんです。前半では、「無添加=全部自然」っていうイメージが、実は誤解されやすいってお話をしました。メーカーによって「何を入れてないか」が違うし、香料だけ抜いて「無添加」って言ってることもあるんですよね。

ロン

技術的に言えば、「無添加」は定義されていないマーケティング用語です。成分表示も、主要成分だけ書けばOKというルールなので、補助的な化学物質は“見えない”ことが多いです。

あさと

なるほどねぇ…。パッケージの裏を見ても、全部の成分が載ってるわけじゃないってことか。それって、ちょっとズルくない?

琳琳

ズルいというより、ルールの“隙間”をうまく使ってる感じですね。企業秘密ってことで、微量成分補助剤は非公開でも問題ないんです。

ロン

実際、香料や防腐剤、安定剤などは表示されていないことが多いです。「無添加」と書かれていても、複数の化学物質が含まれている可能性は十分あります。

あさと

琳琳ちゃん、そういえば前に「赤ちゃん用」って書いてある洗剤買って、肌荒れしたって言ってなかった?

琳琳

あ、言いましたね(笑)。「赤ちゃんにも使える」って書いてあったから安心して買ったんですけど、実はその表示って、法的な根拠がないんですよ。結局、香料が強くて、うちの子には合わなかったんです…。

ロン

赤ちゃん用」「敏感肌向け」などの表示も、実はメーカーの自主判断です。科学的な裏付けがあるとは限らないので、注意が必要ですね。

あさと

うわ〜、それ聞くとますます何を信じていいのか分からなくなるなぁ。でも、琳琳ちゃんみたいな失敗談って、けっこう共感する人多いと思う。

琳琳

じゃあ、どうやって安心できる洗剤を選べばいいか。ポイントは3つです。

  1. 「何が無添加なのか」を具体的に確認すること。「香料無添加」「着色料無添加」など、限定的な表現に注意しましょう。
  2. 第三者機関の認証マークを参考にすること。たとえば「エコマーク」や「NPO認証」は、一定の審査基準をクリアしています。
  3. 成分数が少ない“シンプル処方”の製品を選ぶこと。肌トラブルやアレルギーが気になる方には特におすすめです。
ロン

技術的にも、成分数が少ないほど刺激のリスクは下がります。「無添加」という言葉よりも、「自分に合うかどうか」を重視するのが賢い選択です。

あさと

うんうん、今日の話を聞いて、「無添加=安心」っていう思い込みはちょっと見直さなきゃって思いました。表示の裏側には、企業の“見せ方”があるんですね。

琳琳

そうですね。洗剤の成分表示や無添加表示は、あくまで“ヒント”のひとつ。本当に安心できる洗剤を選ぶには、表示に惑わされず、成分表示の見えない部分にも目を向けることが大切です。

ロン

そして、家庭でできる見極め術を身につけることで、より安全で快適な暮らしにつながります。

あさと

ということで、今日のキーワードは「無添加の罠」「成分表示」「見極め術」!次回は「“天然”と“合成”の境界線」について、また深掘りしていきますよ〜!

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