DIY動画の“できそう感”に潜む落とし穴とは?

簡単そうに見えるDIY動画の裏には、プロの仕込みや編集の工夫が隠れています。

目次

  • 1: なぜ“簡単そう”に見えるのか
  • 2: 裏で動く“プロの手”と仕込み
  • 3: 真似して失敗する視聴者たち
  • 4: ふもとあさとの読むラジオ

なぜ“簡単そう”に見えるのか

「これ、私にもできそう!」——DIY動画を見て、そう思ったことはありませんか?実はその“できそう感”、かなり巧妙に仕掛けられているんです。

まず多くの動画は、冒頭で完成品をドーンと見せてきます。おしゃれな棚、かわいい小物、ピカピカのリメイク家具。「こんなのが作れるの!?」と期待感が高まるのは当然ですよね。

そして作業工程は、まるで料理番組のようにテンポよく編集されています。ネジを回す手元、ペンキを塗るブラシ、パーツがカチッとはまる瞬間——気持ちいい場面だけが次々と流れ、難しい工程失敗シーンはほとんどカット。まるで魔法のように完成していく様子に、視聴者は「意外と簡単かも?」と錯覚してしまいます。

でも実際にやってみると、「あれ?ネジが入らない…」「ペンキがムラになる…」「そもそも道具が足りない…」と、現実の壁にぶつかることも。動画の“簡単そう”な印象だけを受け取ってしまうと、実際の難易度見誤ってしまうんです。

裏で動く“プロの手”と仕込み

「えっ、これって本当に素人がやったの!?」——そう思わせるDIY動画の裏には、実は見えない“プロの手”が動いていることも少なくありません。

一部の人気DIYチャンネルでは、撮影前にすでにプロが下準備を済ませているケースがあります。木材のカットや塗装の下地処理など、時間がかかる工程はあらかじめ終わらせておき、撮影では“仕上げだけ”を見せるというスタイル。これなら、動画はサクッと進み、視聴者も「簡単そう!」と感じやすくなります。

さらに、難しい工程別撮り代替素材で処理されることも。たとえば「このネジ、入りづらいんですよね〜」という場面は、実際には別のパーツでスムーズに差し替えられていたり。視聴者にはその“工夫”は見えません。

そして極めつけは、“素人がやってみた”風の演出。実際には複数回の撮影緻密な編集の成果で、まるで一発成功したように見せているだけ。背景に映る工具の配置や、服装の微妙な変化に気づけば、「あれ、これ何回撮ったんだろう…?」と疑問が湧くかもしれません。

真似して失敗する視聴者たち

「動画通りにやったのに、なんでこうなるの!?」——そんな悲鳴がSNSにあふれているのをご存じですか?DIY動画を見て「よし、やってみよう!」と挑戦したものの、思わぬトラブルに遭う人は少なくありません。

たとえば初心者が動画通りに作業しても、そもそも道具技術の差でうまくいかないことが多いんです。動画ではスッと切れていた木材が、自分の手ではギザギザに。ペンキもムラだらけで、仕上がりは「なんか違う…」という残念な結果に。

SNSでは「動画では簡単だったのに…」という声が頻発しています。中には「材料費だけかかって、結局ゴミになった」「部屋が汚れただけだった」という切ない報告も。動画の“できそう感”に乗せられて、現実とのギャップに苦しむケースは後を絶ちません。

だからこそ、DIY動画は“エンタメ”と割り切るのが大事。見て楽しむだけでも十分ですし、実際に参考にするなら慎重さが必要です。まずは小さな工作から始めてみる、道具を揃える前に本当に必要か考える——そんな一歩が、失敗を防ぐコツかもしれません。

ふもとあさとの読むラジオ

あさと

はい、というわけでお聞きいただきました「DIY動画の“できそう感”の罠」、いや〜、面白かったですねえ。琳琳ちゃん、どうだった?

琳琳

ほんとですね、あさとさん。私も「これならできそう!」って思って材料買ったのに、途中で挫折したことあります…ペンキ塗りで部屋がまだら模様になっちゃって(笑)

あさと

あるあるだねえ〜。動画って、あのテンポの良さと編集の魔法で、つい「自分にもできるかも」って思っちゃう。でも実際は、プロの仕込みがあったり、何回も撮り直してたりするんだもんね。

琳琳

そうなんです。特に人気チャンネルでは、撮影前にプロが下準備してることも多くて、視聴者が見てるのは“仕上げだけ”だったりします。だから、動画通りにやっても同じ結果にならないことが多いんですよね。

あさと

うんうん。でもね、私はそれでもDIY動画って好きなんですよ。あれって、夢を見せてくれるじゃない?「自分の手で何かを作る」っていうワクワク感。失敗しても、それもまた思い出になるっていうか。

あさと

ねえロン、君はどう思う?DIY動画って、エンタメとして見るべき?それとも実用的な参考になるのかな?

ロン

ワン!呼ばれて飛び出て、ロン登場。
DIY動画は、視聴者の創作意欲を刺激するエンタメコンテンツとして非常に優秀です。ただし、実用性を求める場合は、動画の演出現実の工程を見極める力が必要ですね。初心者には、まず小さな成功体験から始めることをおすすめします。

琳琳

さすがロン、的確ですね。あと、SNSでも「動画では簡単だったのに…」っていう投稿、すごく多いんですよ。材料費だけかかって、結局使わなかったっていう声も。

あさと

それも含めて“DIYあるある”だね。でも、失敗してもいいんだよ。大事なのは「やってみた」っていう経験。それが次につながるんだから。

ロン

その通りです、あさとさん。失敗は学びの宝庫。DIYは自分との対話でもありますからね。

琳琳

なんだか、DIYって人生みたいですね(笑)

あさと

うまいこと言うねえ〜。というわけで、皆さんも動画を見るときは“できそう感”に惑わされず、楽しみながら、ちょっとだけ慎重に。次回は「100均DIYの落とし穴」について、また深掘りしていきますよ〜!

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