知らないと危険な軍手の落とし穴。焚き火で最も危険になる瞬間とは

軍手は便利な作業手袋ですが、焚き火や高温作業では思わぬ危険を招くことがあります。なぜ危険なのか、どんな場面で事故が起きるのかをわかりやすく解説します。

目次

  • 1: なぜ“軍手”が焚き火で危険になるのか
  • 2: アウトドアで起きがちな“誤った使い方”
  • 3: 正しい手袋選びが事故を防ぐ
  • 4: ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)

なぜ“軍手”が焚き火で危険になるのか

焚き火のそばで軍手を使うとき、実は一番怖いのは“火そのもの”ではありません。軍手の表面についている、あのツブツブの滑り止め――実はPVC(塩化ビニル)という樹脂でできていて、熱に弱いんです。焚き火の火の粉が当たったり、熱くなった金属をうっかり触ったりすると、この樹脂がじわっと溶けて、まるで飴のように柔らかくなります。そして最悪の場合、そのまま皮膚に貼り付いてしまい、普通の火傷よりも深くダメージが広がることがあるんです。「軍手してたのに、なんでこんなにひどい火傷に…?」という事故が起きるのは、この“溶けて張り付く”という性質が原因なんですね。

アウトドアで起きがちな“誤った使い方”

キャンプ場でよく見かけるのが、軍手をしたまま薪を動かしたり、熱が残った鉄板五徳を素手感覚で触ってしまうという行動です。本人としては「軍手してるから大丈夫」と思いがちですが、実はこの“安心感”こそが事故の入り口になります。軍手はあくまで軽作業用で、熱を遮断するための手袋ではありません。それでも多くの人が万能だと誤解してしまうのは、ホームセンターやアウトドアショップで軍手が“標準装備”のように並んでいるためです。特にM2層の男性がキャンプやDIYで「まあ軍手でいいか」と気軽に使ってしまい、気づかないうちに高温の道具に触れてしまうケースは本当に多いのです。こうした“ちょっとした油断”が、深刻な火傷につながることがあります。

正しい手袋選びが事故を防ぐ

ここまで“軍手の落とし穴”を見てきましたが、では何を使えばいいのかというと、答えは耐熱グローブです。軍手と違って、アラミド繊維レザーなど熱に強い素材で作られているため、焚き火の火の粉や高温の調理器具に触れても溶けたり張り付いたりしないのが大きな違いです。用途に合わせて選ぶことも重要で、焚き火にはアラミド系耐熱手袋、ダッチオーブンや鉄板調理にはレザーグローブ、薪割りやバトニングには厚手のワークグローブが適しています。「とりあえず軍手でいいか」という発想を手放し、作業内容に合った手袋を選ぶだけで事故のリスクは大きく下がります。軍手はあくまで“万能に見えるだけ”で、本当に必要なのは用途に合った手袋を選ぶ意識なのです。

ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)

あさと

さあ、ここからは後半戦。前半では軍手って焚き火で溶けるんだよ、というちょっと衝撃的な話をしましたけど……琳琳さん、あれ本当に怖いよね。

琳琳

はい。特に滑り止めのPVC樹脂が熱で溶けて皮膚に張り付く、というところがポイントでした。見た目は頼りになりそうなのに、高温作業では逆に危険になるというのが意外ですよね。

ロン

軍手は構造的に耐熱を前提としていないワン。繊維の密度も低く、樹脂は軟化点が低い。熱源に近づくと危険度は急上昇するワン。

あさと

指数関数的にって言われると、なんか急に怖さが増すね……。でもキャンプ場で見ると、みんな普通に軍手してを触ってるよ?

琳琳

そうなんです。「軍手してるから大丈夫」という安心感が一番危ないんですよね。焚き火の薪を動かしたり、熱い鉄板を触ったり、つい素手の延長で使ってしまうんです。

ロン

特にM2層の男性は“まあ大丈夫だろう”と判断しがちワン。だが軍手は軽作業用。耐熱性能はほぼゼロに近いワン。

あさと

そういえばさ、キャンプ場で“軍手のままマシュマロ焼く人”いない?

琳琳

いますね。あれ、火の粉が飛んだら一番危ないパターンです。

ロン

マシュマロは安全でも、火は安全ではないワン。

あさと

名言っぽいけど、よく考えたら当たり前だね(笑)。でも軍手って安いし、どこでも売ってるし、つい使っちゃう気持ちはわかるよ。

琳琳

そうなんです。ホームセンターでもアウトドアショップでも軍手が“標準装備”みたいに置かれているので、誤解が生まれやすいんですよね。

ロン

“手に入りやすい=安全”ではないワン。用途外で使うと危険度は上がるワン。

あさと

じゃあ、結局どうすればいいの?って話なんだけど……。

琳琳

答えはシンプルで、“用途に合った手袋を選ぶ”ことです。焚き火や調理には耐熱グローブ。薪割りやバトニングにはワークグローブ。鉄板やダッチオーブンにはレザーグローブが適しています。

ロン

軍手と耐熱グローブの違いは素材構造。アラミド繊維やレザーは高温に強く、溶融しにくい。軍手は熱に弱く、溶けて皮膚に張り付くリスクがあるワン。

あさと

つまり、“軍手は万能じゃない”ってことだね。

琳琳

はい。焚き火・キャンプ・アウトドア調理では軍手を使うと火傷のリスクが高まります。だからこそ、耐熱グローブを選ぶことが事故防止につながるんです。

ロン

結論:焚き火で軍手は危険。用途に合った手袋を選ぶことが最適解ワン。

あさと

というわけで今日のまとめ。“軍手は便利だけど、焚き火では危険。アウトドアでは耐熱グローブを使おう”。これだけ覚えておけば、あなたのキャンプはもっと安全になりますよ。

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