エンジン音が静かすぎる理由と“人工走行音”の知られざる正体
目次
- 1: なぜ最新車は“異様に静か”なのか
- 2: 【意味がわかると怖い】静かすぎて“事故が増えた”という現実
- 3: 実は“人工的に足された音”を聞いているという事実
- 4: ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
なぜ最新車は“異様に静か”なのか
最近の車って、走り出しても「え、動いてる?」と思うくらい静かですよね。
その理由のひとつが、EVやハイブリッド車の普及。モーターで走る車は、そもそもエンジン音がほとんど出ないので、昔の「ブォン!」という存在感がスッと消えてしまったんです。
さらにここ10年ほど、メーカー同士が“静かさ”を競い合う時代がありました。
「高級車=静か」「静か=快適」という価値観が広まり、遮音材を増やしたり、風切り音を抑えたり、とにかく“音を消す”方向に技術が進化していったんですね。
一見すると「静か=良いこと」なんですが…実はこの“静かすぎる車”が、別の問題を生み始めていた──そんな伏線がここから始まります。
【意味がわかると怖い】静かすぎて“事故が増えた”という現実
車が静かになったことで、実はひそかに増えていたものがあります。
それが、歩行者との接触事故。
「音がしないから、近づいてきたことに気づけない」という、なんとも皮肉な理由なんです。
特に影響を受けやすいのが、高齢者や子ども、そしてイヤホンで耳をふさいでいる人たち。
彼らはもともと周囲の変化に気づきにくい傾向があるので、静かな車がスーッと近づくと、本当に「気づいたら目の前にいた」状態になりやすいんですね。
「静か=安全」というイメージがありましたが、実際にはその逆。
静かすぎる車は、歩行者にとって“見えない存在”になりつつあった──そんな現実が、ここで浮かび上がってきます。
実は“人工的に足された音”を聞いているという事実
「静かすぎて危ないなら、どうするの?」
その答えとして生まれたのが、車に人工的に“足された音”を流す仕組みです。
今のEVやハイブリッド車の多くにはスピーカーが搭載されていて、そこから“エンジンっぽい音”や“走行音”をわざと鳴らしています。
つまり、街中で聞こえるあの「ウィーン…」という音は、実は本物のエンジン音ではないのです。
しかもこの音は、ただの演出ではなく安全のための警告音。
歩行者が「車が来ている」と気づけるように、周波数や音量が細かく調整され、スピードに合わせて音が変化するよう設計されています。
静かさを追求した結果、最後は“音を足す”という真逆の方向に行き着いた──。
この逆転現象こそ、現代の車が抱える少し不思議で、どこか怖い裏側なのです。
ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
さあ今日も始まりました“あさとと琳琳とロンのちょっと気になるラジオ”。前半では、最近の車が異様に静かになった理由を話しましたけど…いやあ、静かすぎるって実は怖いんですね。
そうなんですよね。EVやハイブリッド車が増えてエンジン音がほとんどしなくなった。それ自体は技術の進歩なんですけど、歩行者が気づかず事故が増えたというデータもあって…。
静音化はメリットだけではない、という典型例だワン。特に高齢者、子ども、イヤホン使用者は接近に気づきにくい。音がないと“存在を検知するセンサー”が働かないんだ。
いや〜、静かっていいことだと思ってたけど、逆に危ないっていうのが意外でしたね。で、その対策として人工的に音を足してるって話も驚きでした。
はい。今の車にはスピーカーがついていて、そこから“エンジンっぽい音”を流しているんです。あれは演出じゃなくて、安全のための警告音なんですよ。
周波数も音量も細かく調整されているワン。歩行者が“車が来ている”と気づきやすい帯域に合わせてある。スピードに応じて音が変化するのも、認知しやすくするためだ。
でもさ、人工音ってことは…そのうち“好きなエンジン音を選べる”みたいな時代が来たりして?
あ、それ実は一部の車ではもうありますよ。スポーツカー風の音にしたり、未来的な電子音にしたり。
ユーザーが“今日は気分がV8サウンド”とか選べる未来は十分ありえるワン。だが、あまり派手にすると逆にうるさいと言われる可能性もある。
なるほどねえ。静かすぎてもダメ、うるさすぎてもダメ。車も大変だ。
でも、街中で聞こえる“ウィーン…”って音が人工音だと知ると、ちょっと世界の見え方が変わりますよね。
うん。なんか、未来の街にいる感じがする。
では最後に、今日のまとめです。現代の車はEVやハイブリッド車の普及でエンジン音が静かすぎる状態になりました。静音化は快適さを生みましたが、その一方で歩行者が接近に気づけず事故が増える原因にもなったんです。
その対策として、車には人工的な走行音(AVAS)が搭載され、スピーカーで“わざと音を出す”仕組みが導入されたワン。静かさを追求した結果、音を足すという逆転現象が起きた。
つまり、“静か=安全”じゃなくて、“聞こえる=安全”ってことですね。エンジン音が静かすぎる理由には、技術の進化と安全のための工夫が両方詰まっていた…というわけだ。
はい。これから街で聞こえる“あの音”にも、ちょっと意味を感じられるようになるかもしれませんね。
静かさと安全性、そのバランスをどう取るか。これからの車づくりの大きなテーマだワン。
というわけで、今日の“静かすぎる車のちょっと怖い話”、お届けしました。次回もお楽しみに。
