【ほとんどの人が勘違い】USB-Cは“見た目”で選べない
目次
- 1: 見た目は同じでも“性能”はバラバラ
 - 2: “速さ”も“映像”も保証されていない
 - 3: 選ぶべきは“見た目”より“スペック表”
 - 4: ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
 
見た目は同じでも“性能”はバラバラ
「USB-Cって、全部同じじゃないの?」──そう思ってる人、けっこう多いんです。
スマホもノートPCもゲーム機も、最近はなんでもUSB-Cでつながる時代。でも実はこの端子、見た目が同じでも“できること”はバラバラ。充電しかできないものもあれば、データ転送や映像出力までこなす“万能型”もあるんです。
つまり、見た目だけで選ぶと「つながるのに使えない」なんてトラブルが起きがち。
USB-Cは“形が統一されてるだけ”で、中身の仕様は製品ごとに違う──これ、意外と知られていない落とし穴なんです。
“速さ”も“映像”も保証されていない
「USB-Cなら速いし、なんでもできるでしょ?」──そう思っていたら要注意。
たとえば、同じUSB-Cでも「USB2.0規格」だと、転送速度はなんと“昔のUSB”と同じくらい遅いんです。写真や動画を移すのに、思ったより時間がかかる…なんて経験、ありませんか?
さらにややこしいのが映像出力。DisplayPort Alt Modeに対応していないケーブルだと、モニターにつないでも「映らない」という悲劇が起きます。これ、ケーブルのせいって気づきにくいんですよね。
そして充電も油断できません。PD(Power Delivery)対応と書いてあっても、最大出力はケーブルによってバラバラ。ノートPCを充電するには100W対応が必要なのに、30Wしか出せないケーブルだと「充電できてるのに増えない…」なんてことも。
つまり、USB-Cは“つながる”だけじゃダメ。「何ができるか」は、ケーブルの中身次第なんです。
選ぶべきは“見た目”より“スペック表”
ここまで読んで「じゃあ、どのUSB-Cを選べばいいの?」と思った方。
まず大事なのは、「USB-Cだから大丈夫」と油断しないこと。見た目が同じでも中身はバラバラなので、製品ページやパッケージの仕様をしっかりチェックするのが鉄則です。
たとえば、写真や動画をサクサク移したいなら「高速転送対応(USB 3.2など)」の表記を。モニターにつなぎたいなら「映像出力対応(DisplayPort Alt Mode)」の記載があるかを確認しましょう。充電なら「PD対応・最大出力〇〇W」の数字がポイントです。
とくにガジェット好きの人ほど、スペックにこだわるあまり“見た目”で判断しがち。でも、本当に見るべきは「中身のスペック」。ちょっとした確認で、あとからの「なんで使えないの!?」を防げます。
ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
さてさて、今日のテーマは「USB-Cは見た目で選んじゃダメ!」ということで、前半では“同じ形でも性能がバラバラ”って話をしてきました。いや〜、正直ちょっとショックだったよ。全部同じだと思ってたもん。
そうですよね。USB-Cって、形が統一されてるから「これでOKでしょ」って思いがちなんですけど、実は中身が全然違うんです。充電専用だったり、データ転送が遅かったり、映像出力ができなかったり…。
統一されているのは「端子の形状」だけで、通信規格や電力供給能力、映像出力の可否などは製品ごとに異なる。つまり、USB-Cという名前は“見た目のルール”であって、“中身の保証”ではないのだ。
ロン、急に冷静すぎる(笑)。でも確かに、前に買ったケーブルで「なんか遅いな〜」って思ったことあったわ。あれ、USB2.0だったのかも…。
そうかもしれませんね。USB2.0は最大でも480Mbpsしか出ないので、写真や動画の転送にはかなり時間がかかります。最近主流のUSB3.2なら、最大5Gbps〜10Gbpsくらい出るので、体感が全然違いますよ。
なるほど〜。でもさ、パッと見てわからないのが困るよね。ケーブルに「これはUSB3.2です!」って書いてくれたらいいのに。
実際、高品質なケーブルには仕様が印字されていることもあるが、安価な製品では省略されがちだ。だからこそ、購入前にスペック表を確認する習慣が重要なのだ。
あと、映像出力も要注意ポイントです。DisplayPort Alt Modeに対応していないと、モニターにつないでも画面が映らないんです。これ、意外と知られていないんですよ。
うわ、それはハマりそう…。じゃあ、ケーブル1本で全部できる“万能タイプ”ってあるの?
あるにはあるが、Thunderbolt 3や4対応のケーブルがそれに近い。ただし、価格も高めで、対応機器との相性もある。「とりあえず全部入り」なら信頼できるメーカー製を選ぶのが無難だ。
そうですね。PD対応(Power Delivery)も、最大出力が20W、60W、100Wとバラバラなので、ノートPCを充電したいなら100W対応を選ぶ必要があります。
そういえばさ、家にUSB-Cのケーブルが5本くらいあるんだけど、どれがどれかわからなくなるんだよね。見た目一緒すぎて。
それ、よく聞きます(笑)。私もマスキングテープで「充電専用」「映像OK」とか書いてますよ。
私は色分けされたケーブルを推奨する。赤=高出力充電、青=高速データ転送、黒=映像対応など、用途別に分けると管理しやすい。
ロン、ロボット犬のくせに生活感あるな(笑)。
というわけで、今日のまとめです。
USB-Cは見た目が同じでも、性能はバラバラ。
転送速度や映像出力、PD対応の充電性能など、用途によって必要なスペックが違います。
購入時は「USB-Cだから安心」と思わず、製品ページやパッケージのスペック表を必ず確認すること。USB2.0か3.2か、DisplayPort Alt Mode対応か、PDの最大出力は何Wか──これらをチェックすれば、トラブルを未然に防げる。
いや〜、今日も勉強になった!
みなさんも、次にUSB-Cケーブルやアダプターを買うときは、ぜひ“中身”をチェックしてみてくださいね。
それではまた次回、お会いしましょう〜!
