【意味がわかると怖い話】健康アプリが死後も通知を送り続ける理由
目次
- 1: 毎朝届く“異常な通知”──その意味とは
- 2: “最後の記録”が繰り返される仕組み
- 3: 便利さの裏に潜む“ぞわっとする”リスク
- 4: ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
毎朝届く“異常な通知”──その意味とは
「おじいちゃんの心拍数が、また急に下がったって…」
スマートウォッチに届いた通知を見て、家族は顔を見合わせた。高齢の父の健康を見守るために導入した健康管理アプリ。毎朝決まった時間に「心拍数が急低下しました」と警告が届く。最初は体調の変化かと思ったが、ある日を境に違和感が募る。
──その通知、実は“亡くなった後”も届き続けていたのだ。
記録をたどると、心拍数ゼロのまま繰り返される異常なログ。家族は静かに、そして確かに気づいた。「この通知、誰に向けて送られてるの…?」
“最後の記録”が繰り返される仕組み
通知が止まらなかった理由は、スマートウォッチの“仕様”にあった。
多くの健康管理アプリは、心拍数などのデータをクラウドに保存し、端末が同期するたびに最新情報として通知を生成する。だが、持ち主が亡くなった後も、端末が自動的に“最後の記録”を参照し続ける──それが問題だった。
つまり、心拍数ゼロのまま保存されたデータが、毎朝「急低下しました」と警告される。家族が気づくまで、死後のログは“生きている証”として通知され続けていたのだ。
便利さの裏に潜む“ぞわっとする”リスク
本来は安心のために導入されたはずの見守り機能が、逆に“死後の痕跡”を残してしまう──そんな皮肉な現象が起きていた。
通知の意味を知らずに放置すれば、「また体調が悪いのかも」と誤解したり、何度も届く警告に精神的な負担を感じることもある。
テクノロジーが進化するほど、私たちは“生と死”をどう扱うべきか、改めて考えさせられる。スマートウォッチが記録するのは“命の痕跡”──それが、いつまでも消えないこともあるのだ。
ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
さて今日のテーマは「健康アプリが死後も通知を送り続ける理由」──いやぁ、最初に聞いたときはゾッとしましたよ。
「心拍数が急低下しました」って通知が、亡くなった後も毎朝届くって…どういうことなんでしょうね。
はい、前半でご紹介したケースでは、高齢の方が使っていたスマートウォッチが、亡くなった後も“最後の心拍データ”をクラウドに保存していて、それをもとに通知を送り続けていたんです。
技術的には、クラウド同期型の健康管理アプリではよくある仕様です。端末が定期的にクラウドと通信して、保存されたデータを“最新情報”として扱う。だから、持ち主が亡くなっていても、端末が生きていれば通知は止まらないんです。
