鏡が“鏡”じゃなかった瞬間──その向こうにいるのは誰?
目次
- 1: 何気ない朝の違和感
- 2: 鏡の“正体”を考えるとき
- 3: その“誰か”はどこにいる?
- 4: ふもとあさとの読むラジオ
何気ない朝の違和感
朝、いつものように洗面台の前で顔を洗って、髪を整えて、鏡を見た。
そのとき、ふと鏡の中の自分が笑った。――ほんの一瞬、口元が緩んだのだ。
でも、なんか変だった。
「え?今、笑ったのって…私?」
鏡の中の笑顔が、自分の“笑おう”という意識よりも、ほんの少しだけ早かった気がする。
まるで、鏡の中の自分が先に動いて、こっちがそれに追いついたみたいな。
じわじわと広がる違和感。
鏡って、ただ映してるだけじゃないのかも――そんな不気味な予感が、朝の空気を少しだけ冷たくした。
鏡の“正体”を考えるとき
鏡って、いつも自分の動きをそのまま映してくれるもの――そう思ってる人、多いですよね。
右手を上げれば、鏡の中の自分も右手を上げる。笑えば、同時に笑う。まるで完璧なコピーのように。
でも、もしその“コピー”が、ほんの少しでもズレたら?
たとえば、鏡の中の自分が先に笑ったり、まばたきしたりしたら――それってもう、鏡じゃなくて“誰か”なんじゃないかって思いませんか?
実は、そんな体験談もちらほらあるんです。
「鏡の中の自分が先に動いた気がする」「一瞬、別の人に見えた」――そんな話を聞くと、鏡の向こうにいるのは自分そっくりの“何か”なのかも…なんて、想像が止まらなくなります。
鏡はただの反射じゃない。ときに、私たちの感覚や認識を揺さぶる、不思議な存在なのかもしれません。
その“誰か”はどこにいる?
もし、鏡の中に“誰か”がいるとしたら――その存在は、いったいどこから来たのでしょうか。
ただの反射じゃない。自分の動きを先取りするような“何か”が、そこにいるとしたら?
それは、私たちが気づかないだけで、日常のすぐ隣にあるのかもしれません。
鏡という“窓”を通して、ちらりと見えるもうひとつの世界。
そこには、私たちそっくりだけど、ほんの少しだけ違う“誰か”が、静かにこちらを見ているのかも。
次に鏡を見るとき、あなたは本当に“自分”を見ていると言い切れますか?
それとも、鏡の奥から、先に笑う“誰か”が、あなたを見ているのかもしれません――。
ふもとあさとの読むラジオ
さあ、ここからはスタジオに戻ってまいりました。いや〜、鏡って奥が深いねえ。
琳琳ちゃん、あの話、ちょっとゾクッとしなかった?
しましたよ〜!「鏡の中の自分が先に笑った」って、もうホラーですよね。
でも実際、そういう体験談って意外とあるみたいなんです。
うんうん。鏡って、ただの反射だと思ってたけど、あれはもう“向こう側”があるって感じだよね。
琳琳ちゃん、あれって脳の錯覚とか、そういう話なの?
はい、専門的には「遅延認知」や「自己像のズレ」って言われることもあるそうです。
でも、科学で説明できることと、説明しきれない“感覚”って、やっぱり違いますよね。
そうそう。説明されても、納得できないことってあるんだよ。
鏡の中の“誰か”が、こっちを見てるような気がする…って、あれはもう“物語”だよね。
ふもとさん、そういう話になると…呼びたくなりますよね?
うん、呼ぼうか。ロン、ちょっと来てくれる?
ワン!呼ばれて飛び出て、ロン登場!
鏡の話、聞いてましたよ。あれは“自己認識”と“視覚処理”のズレが生む現象ですね。
おお〜、さすがロン。じゃあ、鏡の中の“誰か”っていうのは、やっぱり自分なの?
技術的には「自分の像」ですが、心理的には“もうひとりの自分”と捉える人もいます。
鏡は、単なる反射装置ではなく、自己と向き合う装置とも言えるんです。
なるほど…だから、鏡を見るときって、ちょっと緊張するんですね。
「今の自分、大丈夫かな?」って、無意識にチェックしてるのかも。
うん、鏡って“自分を映す”だけじゃなくて、“自分を問う”道具なんだな。
ロン、リスナーのみんなにも、何かメッセージある?
はい!次に鏡を見るときは、ぜひ「今の自分、どんな顔してる?」って問いかけてみてください。
もしかしたら、鏡の中の“誰か”が、先に答えてくれるかもしれませんよ。
うわ〜、ロン、詩人みたいだな(笑)。
さあ、このあとも鏡にまつわる話、まだまだ続きますよ〜!