豪雨でも安心!バイクバッグ選びに役立つIP規格の新常識
目次
- 1: IP規格とは?スマホだけじゃない防水の基準
- 2: IPX6ってどれくらい強い?実際の耐水レベル
- 3: 買う前にチェック!IP規格表示の見方と選び方
- 4: ふもとあさとの読むラジオ
IP規格とは?スマホだけじゃない防水の基準
IP規格って、スマホだけの話だと思ってませんか?実はこれ、バイクバッグやアウトドア用品にも使われている防水・防塵のものさしなんです。
IP(Ingress Protection)――正式には「侵入に対する保護」規格。水やホコリがどれだけ入りにくいかを、数字でズバリ示してくれる国際的な基準です。
たとえばIPX6と書かれていれば、“あらゆる方向からの強い水しぶきにも耐えられる”という意味。つまり、ツーリング中に突然の豪雨に見舞われても、中身がびしょ濡れになる心配がグッと減るわけです。
これが便利なのは、“防水”という曖昧な言葉に頼らなくて済むこと。「なんとなく水に強そう」じゃなく、「この数字なら安心」と、性能を見極められるのがIP規格のいいところ。バイク乗りにとっては、まさに頼れる相棒です。
IPX6ってどれくらい強い?実際の耐水レベル
「じゃあ、IPX6ってどれくらい頼れるの?」という疑問、出てきますよね。IPX6は、“あらゆる方向からの強い水流に耐えられる”レベル。つまり、ツーリング中に横殴りの雨や道路から跳ね上がる水しぶきにさらされても、バッグの中身はしっかり守られる――そんな頼もしい性能です。
ただし、ここでひとつ注意ポイント。IPX6は水没には対応していないんです。たとえば、川にバッグごと落としてしまった…なんて状況では、さすがに中まで浸水する可能性があります。あくまで“強い水しぶき”までが守備範囲。
そしてもうひとつ大事なのが、バッグの素材や縫製、そしてファスナーの構造。IPX6の表記があっても、縫い目から水が染み込んだり、ファスナーの隙間から侵入するケースも。数字だけでなく、作りの細部までチェックすることで、より安心できる防水性能が手に入ります。
買う前にチェック!IP規格表示の見方と選び方
さて、IPX6の強さがわかったところで、次に気になるのは「どう選ぶか」。まずは、製品パッケージや説明書に“IPX6”などの表記があるかをチェックするのが第一歩です。数字が明記されていれば、それだけで信頼度アップ。逆に“防水仕様”とだけ書かれている場合は、どの程度の水に耐えられるのかが曖昧なので要注意。
ツーリングのスタイルによって、必要な防水レベルも変わってきます。たとえば、キャンプを含む長距離ツーリングなら、IPX6以上のバッグが理想的。突然の豪雨や水辺での使用にも安心です。
さらに、防水性能を高めたいなら、インナーバッグとの併用やロールトップ構造のバッグを選ぶのもおすすめ。ファスナー部分からの浸水を防ぎつつ、荷物の出し入れもスムーズ。数字だけでなく、構造や使い方まで含めて選ぶことで、雨の日の不安がグッと減ります。
ふもとあさとの読むラジオ
いや〜、IP規格って、スマホだけじゃなくてバイクバッグにも使われてるとはねぇ。びっくりしましたよ。防水って言われても、実際どれくらい強いのかって、数字で見られるのはありがたいね。
そうなんです。特にIPX6っていう表記は、強い水流にも耐えられるレベルで、ツーリング中の豪雨にも対応できるんですよ。とはいえ、水没までは想定していないので、そこは注意が必要です。
なるほどねぇ。じゃあ、川に落としたらアウトか。…でも、最近のバッグって、見た目もスタイリッシュで、機能も進化してるよね。琳琳ちゃん、選ぶときのポイントってあるの?
はい。まずは製品パッケージや説明書に“IPX6”などの表記があるかを確認すること。それから、キャンプや長距離ツーリングをされる方は、IPX6以上の防水性能を持つバッグがおすすめです。さらに、防水インナーバッグとの併用や、ロールトップ構造のバッグを選ぶと、安心感がぐっと増しますよ。
なるほどなるほど。数字だけじゃなくて、構造も大事ってことね。…ロン、君はどう思う?リスナー目線で教えてくれるかな。
ワン!了解です、ふもとさん。ぼくがリスナー代表として言うなら…「IPX6って書いてあるけど、ファスナーから水入ってきたら意味ないじゃん!」って声、多いと思います。だから、数字だけで安心せず、素材や縫製、ファスナーの作りまでチェックするのが“通”の選び方ですね。
おお〜、さすがロン。消費者目線もバッチリだね。…じゃあ、技術的なことも聞いてみようか。IPX6って、どうやって試験してるの?
はい、技術解説モードに切り替えます。IPX6の試験では、100リットル/分の水を3分以上、あらゆる方向から噴射して耐えられるかを確認します。つまり、かなりの水圧に耐える必要があるんです。これは、走行中の豪雨や水しぶきに近い状況を想定しているんですよ。
それなら、通勤ライダーにも安心ですね。最近は通勤バッグにもIP規格が表示されているものが増えてきました。
いや〜、勉強になったなぁ。ロン、ありがとう。…さて、次は「IPX7」や「IPX8」って、どこまで水に強いの?って話も気になりますね。後半も、どうぞお楽しみに!