高齢者の夏の新習慣?“飲むゼリー”が命を守る
目次
- 1: 液体が飲みにくい?加齢による嚥下の課題
- 2: 飲むゼリーの魅力とは?
- 3: 家庭でも取り入れやすい“熱中症予防習慣”
- 4: ふもとあさとの読むラジオ
液体が飲みにくい?加齢による嚥下の課題
「コップの水を飲み干す。それだけのことが、じつは高齢者にとっては簡単じゃない!?」
加齢にともない、飲み込みの機能——いわゆる嚥下機能が衰えてくることがあります。これが原因で、十分な水分補給ができず、気づかぬうちに脱水状態に陥ってしまうケースも。
とくに猛暑の夏には、熱中症というリスクがますます高まるため、意識的な水分対策が欠かせません。
でも、そこでちょっとした救世主になり得るのが飲むゼリー。
“液体が飲みにくいなら、ゼリーを飲んじゃえばいいじゃない?”という逆転の発想が、じわじわと注目を集めているのです。
飲むゼリーの魅力とは?
“水が飲みにくいならゼリーで補う”——そんな都合のいい話、あるんです。
嚥下が不安なシニア層にとって、ゼリー状の飲料はまさに“つるんと安心”な救世主。液体よりも喉に引っかかりにくく、刺激も少ないため、自然と口にしやすくなっています。
さらに注目したいのは、その中身。ただの水分じゃありません。ミネラル、電解質、ビタミンなどが含まれた商品も多く、しっかりと栄養補給までこなしてくれるのです。
しかも味付きでおいしい。これは大事。味があるから、ついつい飲んでしまう。ついつい飲めるから、結果として水分と栄養の摂取量が増える——つまり、熱中症予防にもひと役買ってくれるってわけです。
家庭でも取り入れやすい“熱中症予防習慣”
“冷蔵庫にゼリー、玄関に麦わら帽”——これが今どきの夏の安心セットかも。
飲むゼリーのいいところは、“特別なもの”じゃないってこと。スーパーやドラッグストアで、ふらっと買える。しかも常温保存OKの商品も多いから、冷蔵庫のスペース問題も気にならない。
さらに頼もしいのは、“習慣化”という効果。
たとえば朝の一杯、昼の休憩タイム、外出前のひと口——そうやってゼリーを飲むタイミングを生活の中に組み込むことで、高齢者の水分・栄養補給の精度がグッと上がる。
そして最後に忘れてはいけないのが、“家族のサポート”。
おばあちゃんと一緒に味を選ぶ時間も、ちょっとしたコミュニケーション。「これマンゴー味でおいしそうだね」「一緒に飲もうよ」——そんな声かけが、健康習慣づくりのスタートになるのです。
ふもとあさとの読むラジオ
ここまで、特集「飲むゼリーが高齢者の夏を救う!」をご紹介してきました。嚥下機能の話からゼリーの機能性、そして家庭での習慣化まで、じっくり深掘りしましたね。
いや〜、なんだか昔の駄菓子屋のゼリーを思い出しちゃってね。あれはあれで夏の風物詩だったけど……今や飲むゼリーがシニアの命を守る時代。進化したもんだねぇ。
おっしゃる通りです。最近はミネラルや電解質を配合した商品も多くて、熱中症対策として医療機関や介護施設でも定番になっています。家庭でも無理なく取り入れられる点が、人気の理由ですね。
なるほどねぇ。ただ、ゼリーって“おやつ”的に扱われがちだから、そこに“命を守るツール”としての視点を加えるのは大切だと思うな。じゃあロン、医療的な観点でどう見てる?
はい、ご指名ありがとうございます。嚥下機能が低下すると、水分の摂取が困難になるだけでなく、誤嚥による肺炎などのリスクも高まります。その点、飲むゼリーは流動性と粘性のバランスが良く、安全に摂取しやすい食品として医療現場でも注目されています。
おぉ〜、さすが我が家の“博士犬”。ところでロン、“味”って医療以外でも影響あるんじゃない?
はい。味覚は心理的な満足度や摂取量に直結します。とくに高齢者は味に敏感で、好みの味であれば「つい飲んじゃう」効果が期待できます。つまり、“飲むゼリーは、美味しいという名の健康習慣”なんです。
たしかに、最近ではマンゴー味やヨーグルト風味など、バリエーションが豊富になってますよね。選ぶ楽しさも増して、ご家族とのコミュニケーションにもなっていると感じます。
うん、そういうのって“心の熱中症対策”にもなる気がするなぁ。さあリスナーの皆さん、今年の夏は“水”に頼るんじゃなく、“ゼリーで守りましょう!”冷蔵庫に並べておくのは、扇風機と麦茶だけじゃないってことだね。
以上、「飲むゼリーが高齢者の夏を救う!」特集、ここまでのお話でした!