【公にはされない】収納グッズが“増やす前提”で作られる理由とは

収納グッズを買っているのに部屋が片付かない。その裏には、メーカーが前提とする“モノが増える設計”があります。知られざる仕組みをわかりやすく解説します。

目次

  • 1: 1. 収納グッズは“モノが増える前提”で作られている
  • 2: 2. なぜ“便利そうな新商品”が次々と出るのか
  • 3: 3. ミニマリストが辿り着く“収納を買わない”という結論
  • 4: ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)

1. 収納グッズは“モノが増える前提”で作られている

収納グッズって、一見「片付けを助ける救世主」のように見えますよね。でも実は、メーカー側の視点で見ると家のモノが増え続けることこそがビジネスの前提になっています。収納市場は、ユーザーが「もっと入れたい」「もう少し整理したい」と感じるほど成長する仕組み。だからこそ、新商品は増えたモノを受け止めるために次々と投入されます。しかも、サイズや形が微妙に違うシリーズ展開は「足りなくなったら買い足す」という行動を自然に誘導する設計。逆に言えば、モノをほとんど持たないミニマリストは収納グッズをほとんど必要としません。この事実こそ、収納グッズが「片付けるため」ではなく“増える前提”で作られていることを物語っています。

2. なぜ“便利そうな新商品”が次々と出るのか

収納グッズの新商品が止まらないのは、「ユーザーの不便を解消するため」よりも、実は買い足しを前提にした設計が背景にあります。シリーズごとに微妙にサイズ違いが増えていくのは、まさにその象徴。同じブランドで揃えれば統一感が出て気持ちよく、ひとつ買うと「せっかくだから同じシリーズで揃えよう」と思わせる仕組みが働きます。さらに、省スペース派ほど「もっとスッキリさせたい」と感じやすく、結果として収納を増やすほどモノも増えていくという逆転現象に陥りがち。便利そうに見える新商品は、実は“片付けのため”ではなく、次の購入へとつながるよう巧みにデザインされているのです。

3. ミニマリストが辿り着く“収納を買わない”という結論

収納グッズを増やせば部屋が整うように思えますが、実はその逆で、収納が増えるほど管理コストは確実に膨らんでいきます。「どこに何を入れたのか」という把握の手間や、空いたスペースを埋めようとする心理、そしてシリーズを揃えるための出費。こうした負担を避けるミニマリストは、むしろ収納そのものを減らすという選択に行き着きます。収納が少なくなると、自然と持ち物の総量が最適化され、必要なものだけが残る流れが生まれるからです。これはメーカーが前提とする「増えるモノに合わせて買い足す」という構造から完全に外れた生き方。その結果、彼らの暮らしには本当の省スペースが生まれ、収納グッズに頼らなくても整った生活が成立するのです。

ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)

あさと

さて、ここまで「収納グッズはモノが増える前提で作られている」という話をしてきましたが、改めて振り返ると衝撃ですね。片付けるために買っているのに、実は増える仕組みのほうが強いなんて。

琳琳

そうなんですよね。メーカーとしては、ユーザーが「もっと収納したい」と感じるほど新商品が売れる構造になっていますから、シリーズ展開やサイズ違いが増えていくのは自然な流れなんです。

ロン

分析的に言うと、収納グッズは“問題解決ツール”というより継続的な需要を生む装置として設計されている傾向があります。買い足しや買い替えが発生しやすいよう、規格を微妙に変えるのは典型的な戦略です。

あさと

なるほどねえ。しかも、同じシリーズで揃えると統一感が出て気持ちいいから、つい買い足しちゃう。これは人間の心理をうまく突いてるよね。

琳琳

はい。収納グッズって“揃える快感”がありますよね。SNSでも統一感のある収納が人気ですし、見た目の美しさが購買意欲を刺激するんです。

ロン

ただし、その統一感を追求すると、収納スペースが増える → 空いたスペースを埋めたくなる → モノが増える、というループに入りやすい。これは行動経済学的にも説明できます。

あさと

ところでロン、ロボット犬の君は収納ってどうしてるの?

ロン

私はクラウド保存なので物理的な収納は不要です。強いて言えば、私の“収納グッズ”はサーバールームですね。

琳琳

サーバールームって、ある意味ミニマリストの究極形ですよね。必要なものだけが整然と並んでいて。

あさと

確かに。あれは“収納を増やす”じゃなくて“必要なものだけを置く”っていう思想だよね。ミニマリストの家もあんな感じなのかな。

ロン

ミニマリストは、収納を増やすほど管理コストが増えるという本質を理解しています。だから収納グッズを減らすことで、持ち物の総量を自然に最適化しているわけです。

琳琳

収納が少ないと、そもそも余計なものを持てなくなりますからね。結果的に生活が整うという逆説的な効果が生まれるんです。

あさと

では最後に今日のまとめを。収納グッズって、私たちが思っている以上に増える前提で作られているんですよね。

琳琳

はい。シリーズ展開やサイズ違いは買い足しを誘導する仕組みで、統一感のある収納は購買意欲を刺激します。でもその一方で、収納を増やすほど管理コストが増え、モノも増えやすくなるという落とし穴があります。

ロン

そしてミニマリストが辿り着くのは“収納を買わない”という結論。収納を減らすことで持ち物が最適化され、メーカーの前提から外れた本当の省スペース生活が成立します。

あさと

つまり、片付けたいなら収納グッズを増やす前に“持ち物の総量”を見直すことが大事。収納グッズは便利だけど、使い方を間違えるとモノが増える原因にもなる。これが今日の結論ですね。

琳琳

収納グッズの裏側を知ることで、買い方も暮らし方も変わっていきますよね。

ロン

合理的な選択のためには、仕組みを理解することが重要です。

あさと

というわけで、今日は「収納グッズは増える前提で作られている」というテーマでお届けしました。次回も暮らしの“へえ〜!”を一緒に探していきましょう。

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