“とりあえず白”が危ない?ミニマリズムの落とし穴と再設計のヒント
目次
- 1: 白を選ぶ理由、覚えてますか?
- 2: 選択しない生活は、誰かの生活
- 3: “白以外”を選ぶ勇気が、生活を再起動する
- 4: ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
白を選ぶ理由、覚えてますか?
「とりあえず白にしとこうかな」
そんなふうに、無意識に白を選んだこと、ありませんか?
ミニマリストの定番カラー白は、清潔感もあるし、統一感も出る。家具も食器も、白なら間違いない。そう思って選ぶ人、多いですよね。
でも最近、「迷ったら白」「考えるのが面倒だから白」っていう選び方、ちょっと増えてきてる気がしませんか?
それって実は、“選んでるようで選んでない”状態。つまり、“選択の放棄”。
色を選ぶって、生活をデザインすること。
もし「白ばっかり」になってきたら、それは生活の設計力がちょっと弱ってるサインかもしれません。
選択しない生活は、誰かの生活
白って、誰にでも合う色。だからこそ、誰のものでもない色でもあります。
無難で、清潔で、調和がとれている。けれどそのぶん、個性や目的が見えにくくなるのも事実です。
「とりあえず白」が続くと、部屋も、服も、思考も、だんだんと“誰かの理想”に寄っていきます。
SNSで見たあの部屋、雑誌で見たあの暮らし。気づけば、自分の生活が誰かのコピーになっているかもしれません。
本来のミニマリズムは、「自分にとって必要なものだけを残す」こと。
でもそれが、「正解っぽい何か」にすり替わった瞬間、生活は自分のためではなくなってしまいます。
“白以外”を選ぶ勇気が、生活を再起動する
白は便利。でも、そこに自分の感情や価値観はちゃんと映っていますか?
たとえば青を選べば「落ち着きたい」、黄色なら「元気になりたい」など、色には気持ちの痕跡が残ります。
白以外の色を選ぶことで、空間に自分らしさが戻ってくるのです。
もちろん、選ぶにはエネルギーがいります。
でもそれは、生活を自分で運転するための燃料。
「なんとなく白」から、「これが好きだからこの色」に変わった瞬間、部屋も気分も動き出します。
迷ったときこそ、「なぜそれを選ぶのか?」を問い直してみてください。
その問いが、ミニマリズムを自分の味方に戻してくれるはずです。
ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
さてさて、今日のテーマは「“とりあえず白”が増えたら危険信号?」という、ちょっとドキッとする話題でしたけど…琳琳さん、前半どうでした?
はい、振り返るとまず「白って便利だけど、選んでるようで選んでないかも?」というお話でしたね。清潔感や統一感があるから、つい選びがち。でも「迷ったら白」っていう選択が続くと、生活の設計力が落ちてるサインかもしれないって。
選択の放棄、ですね。人間は情報過多になると、判断を簡略化する傾向があります。白は“無難”という意味で、脳にとって処理が楽な色なんです。
なるほどねぇ。でも、白って悪者じゃないでしょ?私も白いシャツとか白い壁、好きなんだけどな。
もちろん、白が悪いわけじゃないんです。ただ「白しかない」「白ばっかり」になってくると、自分の感情や価値観が空間に反映されにくくなるんですよね。
白は誰にでも合う色ですが、誰のものでもある色。つまり、個性が埋もれやすい。SNSで見た“理想の部屋”に近づけようとして、気づけば“誰かの生活”をコピーしている状態になりがちです。
そういえば、白い部屋って落ち着くって言うけど…私は逆に、なんか落ち着かない時もあるんですよね。病院っぽいというか。
それ、実はよくある感覚なんです。白は光を反射しやすいので、明るすぎたり冷たく感じたりすることも。心理的には“刺激が少ない”色なので、長時間いると退屈に感じる人もいます。
脳は適度な刺激を求めます。白一色の空間は、情報量が少なくて、脳が“何もない”と判断してしまう。だから、ちょっとした色や質感があるだけで、安心感が生まれるんです。
へぇ〜!じゃあ、白い部屋に観葉植物とか、カラフルなクッション置くだけでも違うのか。
まさにそれです。色を足すことで、自分の気持ちや目的が空間に反映されて、生活が“自分のもの”になるんですよ。
じゃあ最後に、今日のまとめをお願いしてもいいですか?
はい。まず、ミニマリズムは「減らすこと」ではなく「自分にとって必要なものを選ぶこと」。
そして「とりあえず白」は、選択の放棄になりがち。白ばかりの空間は、誰かの理想に寄ってしまい、自分らしさが薄れてしまう危険性があります。
色を選ぶことは、生活の再設計です。白以外の色を選ぶ勇気が、自分の感情や価値観を空間に取り戻す第一歩。選択にはエネルギーが必要ですが、それは“自分で生活を運転する”ための燃料です。
なるほどねぇ。じゃあ、次に何か買うときは「なんとなく白」じゃなくて、「これが好きだからこの色」って言えるようにしたいな。
その一言が、ミニマリズムを“自分の味方”にしてくれるはずです。
生活の色、取り戻しましょう。