“海の声”を届けるエコバッグ──漁網から生まれる新しい共感
目次
- 1: 海からのSOSをバッグで伝える
- 2: 機能性とストーリー性の融合
- 3: 持つことで広がる共感と行動
- 4: ふもとあさとの読むラジオ
海からのSOSをバッグで伝える
海洋プラスチックの問題は、今や世界中の海で深刻な課題となっています。その一因として注目されているのが、使い終わった漁網――通称ゴーストネットです。
これらは長年海中に漂い、海洋生物を傷つける要因となってきました。しかし近年、この廃棄漁網を素材としてエコバッグに再生させる取り組みが進んでいます。
単なる再利用ではなく、そのバッグを手にすること自体が意思表示。つまり、「私は海を守りたい」というメッセージになるのです。身近なアイテムが、社会的意識を後押しするきっかけとなっています。
機能性とストーリー性の融合
見た目はシンプルでも、その素材には漁網として海を耐え抜いたタフさが宿っています。
過酷な環境でも使えるよう設計された漁網は、耐久性に優れているのが特徴。その素材を活かしたエコバッグは、日常使いにも十分耐える高機能性を備えています。
さらに、「かつて海を漂っていた」というユニークなバックストーリーが加わることで、ただのバッグ以上の付加価値を生み出し、購入の後押しになるのです。
持つことで広がる共感と行動
このエコバッグを選ぶことは、「未来の海を守りたい」というライフスタイルの選択でもあります。
街でバッグを見かけた誰かが「それ、何？」と聞いたことをきっかけに、生まれるさりげない会話。そこから環境問題への関心や共感が広がっていくかもしれません。
このバッグは、ただの持ち物ではなく、使う人の意思や共感をそっと伝える“メッセージの媒体”としても機能する――それは、無言の発信力を持つアイテムなのです。
ふもとあさとの読むラジオ
いや〜、漁網からエコバッグとはねぇ。昔は網って言ったら魚を取るもんだったのに、今じゃ海を守るもんになってるわけだ。なんか感慨深いなぁ。
そうなんです、ふもとさん。漁網はもともと海の中でも耐えられる高い強度を持っていて、それを再利用することで日常使いにぴったりな機能性が実現されているんです。しかも「かつて海を漂っていた」というストーリー性も加わって、消費者の心に響いているんですよね。
はい、ふもとさん。漁網に使われるポリアミド繊維やナイロンは、耐水性・耐摩耗性に優れ、通常の布より約3〜5倍の強度を誇ります。なのでエコバッグとして再利用するのは合理的なんです。しかも、素材を選別・洗浄・再加工する工程でリサイクル効率も高められています。